折込チラシとは?メリットや費用相場、ポスティングとの違いを解説!

折込チラシは、新聞購読者であれば日常的に目にする機会が多い身近な広告です。一方で広告を出す側として活用する場合に、他の広告に比べてどのようなメリット・デメリットがあるのか、実際にどれくらいの費用がかかるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、折込チラシの特徴や活用に向いている業種、他の広告手法と比較したメリット・デメリットを解説しています。また、折込チラシの原稿制作から配布までの各段階における費用の相場もご紹介します。

1.折込チラシとは

折込チラシとは、具体的にどのようなチラシを指すのでしょうか? まずは、折込チラシの定義や活用方法についてご紹介します。

新聞にチラシを折り込む広告手法

折込チラシとは、厳密には新聞折込で使われるチラシを指しますが、実質的には新聞折込と同じ意味として、新聞の中にチラシを折り込む広告手法という意味で使われます。広告のターゲットは新聞購読者になります。また、フリーペーパーに挟み込まれるチラシについても広義で折込チラシと呼ばれる場合があります。

折込チラシは、特定の期間で一度に多くの反応を得られる即効性が特徴です。そのため、セールの開催新店舗の開店などのタイミングで来店促進を目的として活用されます。

折込チラシに向いている業種・サービス

広告手法として折込チラシの活用が適している業種・サービスは、主に以下の4つです。

それぞれについて、折込チラシの活用が向いている理由や、具体的な業種・サービス例を見ていきましょう。

特定の地域を拠点に実店舗を持っている

地域に根ざして店舗を運営している場合、折込チラシは広告手法として有効です。折込業者に依頼して店舗の商圏を基準にチラシを折り込んでもらえば、来店の確率が高い人に情報を届けることができます。

折込チラシの活用が向いている店舗としては、スーパードラッグストアなどの小売店、教室学習塾理美容院などです。なお、小売業の場合、折込チラシによる広告は、Web広告よりも効果が高いと言われています。Web広告と組み合わせるとより高い効果が期待できるとされています。

通信販売を行っている

折込チラシを使った広告は、実店舗を持たずに通信販売で営業している場合にも向いています。新聞購読者は高所得者層が多く、通信販売への反応率が高くなることが期待できるためです。

通信販売でチラシを活用している例としては、健康食品美容用品の販売が挙げられます。

ビジネスモデルがサブスクリプション型である

折込チラシは一度の配布で数多くの人に接触できるため、サービスの利用者数を増やすことが重要であるサブスクリプション型のビジネスに向いています。また、折込チラシは普段から新聞の定期購読を利用している人に届くため、サブスクリプション型のサービスへの抵抗が少ないとも考えられます。

例えば、弁当の定期宅配サービスの宣伝に折込チラシが活用されています。

高単価商品・サービスを扱っている

折込チラシによる広告は高単価の商品やサービスの宣伝に向いています。高額商品には一定の信用が求められ、新聞とともに届く折込チラシは媒体としての信頼性が高いと考えられるためです。また、Web広告のように高額な検索キーワードに入札する必要がない点も、折込チラシが高単価商品やサービスに向いている理由です。

高単価商品・サービスの例としては、自動車販売家のリフォームなどが当てはまります。

業種ごとに配布する曜日の傾向がある

折込チラシには、業種によって配布する曜日の傾向があります。例えば、スーパーのチラシは特売イベントが多い火曜日に配布されることが多く、学習塾のチラシは主婦が自分の時間を確保できるタイミングを狙って月曜日に配布される傾向があります。

 

曜日傾向業種
娯楽・趣味や子どもの教育に関する主婦向けのチラシが多い学習塾など
スーパーの特売イベントや

日用品のチラシが多い

通販、スーパー、ドラッグストアなど
火曜日と同様、小売系のチラシが多いホームセンターなど
週末の集客を目的としたチラシが配布され始めるショッピングセンターなど
週末のセールやイベントに向けてチラシが集中する不動産、外食など
1週間でチラシが最も多く、業種もさまざま家具家電・携帯や百貨店、ショッピングセンター、家電量販店など
平日申し込みを促すチラシが多い求人、資格、旅行など

 

【コラム】新聞折込とポスティングのチラシの違いは?

新聞折込とポスティングのチラシは、主に「リーチできる層」「費用」「配布エリア」「配布できるチラシの種類」の点で異なります。

広告戦略を決めるときは、それぞれの特徴を理解した上で考えることが重要です。

 

違い新聞折込のチラシポスティングのチラシ
リーチできる層新聞を購読している人(主にファミリー層・高齢者層・高所得者層)新聞購読の有無に関わらず全世帯
費用1枚あたりの価格は低めだが、配布エリアが広いため枚数が必要になる1枚当たりの価格は高めだが、ターゲットに合わせて枚数を絞れば低コストになる
配布エリア新聞社や販売店が指定した配布エリアになる町丁目単位で調整する
配布できるチラシの種類折込業者による審査に通ったチラシのみほぼ全てのチラシ

2.折込チラシのメリット・デメリット

次に、Web広告やポスティングとの比較から分かる、折込チラシのメリットとデメリットをご紹介します。

折込チラシのメリット6つ

折込チラシのメリットは、「効果」「費用」「リーチできる層」「信頼度」「結果の測定」「エリアの広さ」の6つの側面から挙げられます。以下の表では、それぞれについて、メリットの概要と理由、メリットが生きる場面をまとめて。

 

メリット理由メリットが生きる場面
【効果】

短期間での集客効果が見込める

一日で接触できる数が大きく、即効性も高いため・セールやイベントを実施するとき
【費用】

価格設定が明瞭で入札競争がない

あらかじめ1枚あたりの配布料金が設定されているため・広告費の変動を避けたいとき

・Web広告で検索キーワードの入札価格が高いけれどアクセスを増やしたいとき

【リーチできる層】

高齢者層・ファミリー層・高所得者層にアプローチできる

新聞を購読している層であるため・高単価の商品・サービスの広告を出したいとき
【信頼度】

内容の信頼性が高い

メディアとしての新聞への信頼度が高いため・高単価の商品・サービスの広告を出したいとき
【結果の測定】

広告の効果測定と反映がしやすい

即効性が高くチラシへの反応が見えやすいため・広告内容をブラッシュアップしたいとき
【エリアの広さ】

過疎エリアでも配布できることが多い

ポスティングの人員が整わない山奥のエリアなどにも新聞は届いているからシニア向け商材等で山奥にも広告を打ちたいとき

折込チラシは、一日でリーチできる母数が多いことが広告の即効性につながっています。時間をかけてターゲットの間に認知が広まるWeb広告と連動させると、宣伝の効果がより一層発揮されます。例えば、折込チラシからWebサイトへ誘導することで、Web広告の費用を抑えつつアクセス数を増やすことが可能です。誘導の具体例としては、チラシに特定のキーワードを掲載してWebで検索広告を設定する、QRコードを載せるなどがあります。

また、チラシで来店・来場を促して実際にターゲットとコミュニケーションを取ることで、広告に対するフィードバックを受けられる点もメリットの一つです。

折込チラシのデメリット4つ

折込チラシのデメリットは、「リーチできない層」「配布数」「持続性」「確実性」の4つの側面から挙げられます。以下の表では、それぞれについて、デメリットの概要と理由、デメリットの影響を受ける場面をまとめています。

 

デメリット理由デメリットの影響を受けるとき
【リーチできない層】

若年層へのアプローチに弱い

新聞を購読している人が少ない層であるため若年層向けの商品やサービスを提供している場合
【配布数】

ターゲット外への配布数が増える場合がある

ポスティングのような丁目単位での配布が難しいためチラシの配布エリアを細かく設定したい場合
【持続性】

宣伝効果の持続性が低い

チラシの内容を繰り返し見る機会が少ないため継続して商品やサービスを利用してもらいたい場合
【確実性】

内容を見てもらえない可能性がある

他のチラシに関心を奪われたり、まとめて処分されたりするため顧客にとって重要な情報を伝えたい場合

折込チラシは、即効性が高い分、1回の配布の宣伝効果は長くありません。折込チラシを活用しながら継続した宣伝効果も得たい場合は、配布する曜日を固定して定期的に広告を打つことが重要です。

3.折込チラシ配布の手順と費用

最後に、折込チラシを配布するまでに必要な手順と、チラシの原稿制作から配布までにかかる費用の相場を説明します。

折込チラシの準備から配布までの手順4つ

折込チラシを配布するまでに必要な手順は以下の4つです。手順ごとに、具体的に行う作業や注意点を説明します。

(1)配布計画を立てる

折込チラシで広告を打つ場合、まず配布計画を立てる必要があります。チラシのターゲットに合わせて配布エリアを選定し、配布日配布枚数を決めます。

新聞は第2月曜日や第3月曜日に休刊する可能性があるため、計画を立てるときには新聞の休刊日も必ず確認しておきましょう。休刊によって予定していた日に配布できなければ、チラシの即効性が発揮されないこともあります。

配布エリアを考えるときは自分のお店の半径Xkmというように考えるほかに、自分の商売のターゲットになる人が住んでいそうなエリアは「xx町とxx町と・・」という風に具体的に町丁目単位で考えていきます。予定枚数を踏まえながら、優先順位順に配布エリアを決。土地勘がなく、ターゲットに合わせた配布エリアが分からない場合は、地域の折込広告代理店に相談しましょう。web上で簡単に作ることができます。

(2)チラシ原稿を制作する

配布計画を立てた後は、チラシの原稿を制作します。
一見高くなるように思えますが、チラシはプロにデザインしてもらったほうがコストパフォーマンスで結局勝つことが多いです。印刷会社さんやデザインを専業にされている会社など、ほかの会社さんやデザイナーさんに依頼して制作する場合は、以下のポイントを伝えるようにしましょう。

1.チラシの目的
2.ターゲット
3.ターゲットに伝えたいこと(多くても3つまでのフレーズにまとめる)
4.トンマナのイメージ(使いたい色合い、文字のフォント、ロゴのルール)

自分で制作する場合は、チラシのレイアウトに関する本を参照したり、Webサイトから手に入る無料テンプレートを活用。こちらは、GoogleやAmazonなどで「チラシ レイアウト」「チラシ テンプレート」などで探すと見つけることができます。

反響があるチラシを作るためには、ターゲットの注意を引いて行動を促すために、以下のような工夫が必要です。

・はっきりとしたキービジュアルを入れる
・両面に印刷している場合は、裏面にも情報があることを知らせるキャッチをつける・2つ以上の目的を追わない
・申し込みや来店の導線をはっきりつける

また、折込チラシには折込広告代理店の広告基準があります。いずれの方法でも基準に沿った内容でチラシを制作することが求められます。以下は、静岡オリコミの折込基準の一部です。

1.広告主の所在地、事業所名又は責任者名が記載されていないものや内容が不明確なものは取扱いできません
2.固定電話番号(フリーダイヤルや携帯番号以外)の明記されていないものは取扱いできません。
3.真実でない、まぎらわしい、公的秩序に反する等、読者に不利益となる表現があるものは取扱いできません。

*出典:「| 静岡オリコミ|折込広告取扱基準|

(3)チラシを印刷する

チラシの原稿が完成したら、配布計画で定めた枚数分のチラシを印刷します。印刷通販や印刷会社に依頼して、原稿のデザインに合わせた仕様で印刷しましょう。印刷枚数が少ない場合は印刷通販を、多い場合は地域の印刷会社を利用すると、費用を安く抑えられます。

(4)配布業者にチラシを納品する

チラシを印刷した後は、配布計画に合わせて配布業者にチラシを納品します。納品の期日は折込広告代理店によって異なります。指定された期日に間に合うよう、チラシの原稿制作や印刷は配布日から逆算して計画的に行う必要があります。

折込チラシの料金【制作・印刷・配布】

折込チラシの料金は主に、チラシ制作印刷配布にかかる費用で構成されます。それぞれの費用について、金額が変わる条件や相場について説明します。

チラシ制作|デザインやサイズに応じて変動する

折込チラシの原稿を制作するときにかかる費用は、主にチラシのデザインや紹介する商品の数、片面印刷か両面印刷かによって変わります。一般的なサイズであるA4の場合、片面印刷で3~5万円が相場です。

印刷|枚数や紙質によって変わる

折込チラシの印刷に必要な費用は、印刷枚数やデザインに使用されている色数、印刷する紙の質や厚さによって変動します。料金の相場は、A4・片面カラー印刷・5,000部の場合で約1~2万円です。

配布|相場は1枚あたり3~10円

折込チラシの配布にかかる費用は一枚あたり3~10円です。正確な配布料金は地域によって異なるため、別途調べる必要があります。また、厚紙に印刷した場合は配布料金が上がったり、配布業者によっては配送管理料が必要になったりするケースがあります。

4.まとめ

折込チラシは、新聞購読者をターゲットとしてチラシを新聞に折り込む広告手法です。宣伝の即効性や信頼性などに優れており、これらを必要とする業種・サービスへの活用が向いています。ただし折込チラシにはデメリットもあるため、メリット・デメリットの両方を比較し効果を理解してから取り組むことが大切です。

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