ポスティングで成果を上げるコツ16選!業者選びや便利グッズも

ポスティングによる広告宣伝に興味があるものの、うまくいかのか不安な方も多いのではないでしょうか?実際、単にチラシを配るだけでは成果を上げることは難しいでしょう。

この記事では、ポスティングの準備段階から実施後までに押さえておくべき10個のコツをご紹介しています。また、自社で効率的に投函するためのコツや業者に依頼する場合の業者選びのコツについても解説します。

1.ポスティングを成功させるコツ10選

ポスティングによる広告宣伝には、成功させるためのコツがあります。まずは、ポスティングの費用対効果を上げるコツと実施結果を次に生かすためのコツをご紹介します。

準備|ポスティングの費用対効果を上げるコツ

ポスティングの費用対効果を上げるコツは、実施前の準備をきっちり行なうことが重要です。まずは、準備段階で押さえておくべきポイントを8個ご紹介します。

(1)ポスティングに向いているのかを検討する

ポスティングで費用対効果を上げるためには、そもそも宣伝するサービスや店舗の商圏、プロモーション期間がポスティングに向いているのかを検討することが必要です。以下の場合、ポスティングを実施する前に他の施策を検討することをおすすめします。

▼ポスティングの向き・不向きの一例

■高齢者・富裕層向けのサービス
ターゲット層である新聞購読者にメッセージを届けられる新聞折込を優先したほうが良い
■店舗の商圏が広い場合
商圏が半径8km以上と広範囲に及ぶ場合は、バナー広告やリスティング広告などのWEB広告のほうが有効。ただし、商圏が3km以内で商圏がある程度特定できる場合はポスティングのほうが有効。
■プロモーション期間が長い場合
プロモーション期間が1カ月以上かかる場合は、デジタル広告を優先したほうが良い。一方で2週間以内の場合は、広告との接触時点からの即効性が高いポスティングが有効。

(2)ポスティングの目的を明確にする

ポスティングは、目的を明確にしてから実施することが重要です。目的が決まれば、配布すべきターゲットやアピールする内容を考えやすくなります。サービスにより適したターゲットやメッセージ内容を検討するためには、できるだけ目的を具体化させましょう。以下は、ポスティングの効果が出やすい目的の一例です。

▼ポスティングの効果が出やすい目的例

・セールやイベントの集客
・新規開店の集客
・求人募集
・サブスクリプションサービスの会員獲得
・認知向上

ポスティングの目的を決める上でやりがちな失敗として、1回の施策でこれらの目的を混ぜ込んでしまうことです。例えば、新規開店による招待と求人のメッセージを1枚のチラシに詰め込んでしまう、といったケースが挙げられます。基本的には1枚のチラシには1つのメッセージとし、最低でも表と裏でメッセージを分けるようにしましょう。

(3)ポスティングによる数値目標を設定する

ポスティングの効果を高めるためのコツは、来客数×名、お問い合わせ数×回など集客目標を具体的な数値で設定することです。数値化した目標はポスティングの施策内容を検討する上で、判断基準の一つとなります。例えば、配布エリアや配布数は目標数値から逆算して設定することができます。

なお、ポスティングによって何らかの反応を得る確率は0.1~0.3%程度と言われています。10件の集客を獲得するという目標を立てた場合、一般的には1~3万件程度配布すれば目標の件数をクリアすると考えられます。

(4)ポスティングのターゲットを設定する

ポスティングで成果を上げるためには、ターゲットを設定することが重要です。ターゲットを設定するときは、サービスに対してニーズがある属性を挙げると考えやすくなります。ニーズがあるターゲットに絞ってメッセージを届けることで、効率的な集客が期待できます。

▼ポスティングのターゲット設定例

・一人暮らしで年収400万円以上の女性会社員世帯
・小中学生の子どもがいる共働き世帯
・店舗から半径3km圏内に住む50~60代の世帯

(5)ターゲットの割合が多いエリアを探す

ポスティングのコツは、より多くのターゲットにメッセージが届くように配布エリアを設定することです。(4)で決めたターゲット設定をポスティング業者に伝えると、業者が配布エリアを提案してくれます。もしくはサービスによっては「20代女性 理美容消費多め」などのターゲット増に合わせて配布エリアを自動作成してくれます。エリア設定がうまくいけば、ターゲット層の母数が増えるので、集客数が増える可能性も高まります。

※ターゲット層に合わせた配布エリア自動作成サービスについて詳しくは→「POPで、狙って減らそうムダ配布

(6) 効果が狙える最適な配布タイミングを探る

ポスティングにより集客効果を上げるコツは、最適なタイミングで投函することです。タイミングは、サービスやターゲットに応じて異なるので、さまざま条件でポスティングを行い、効果が出やすい傾向を探ることが必要です。

配布のタイミングは、ターゲット層の行動パターンを基に考えると良いでしょう。新聞折込の曜日別の出稿傾向も参考になります。

▼ポスティングの配布タイミングの一例

・家電量販店:お出かけ先を探している人が多い、土曜日
・学習塾:学校のテスト期間中や、長期休暇の2カ月ほど前(夏期講習など)
・スポーツジム:3月、4月といった春先

(7)チラシの内容やデザインを工夫する

ポスティングによる成果を出すためのコツは、サービス内容をしっかり見てもらうためにチラシのデザインやキャッチコピー、告知内容を工夫することです。チラシを作るときに具体的に工夫すべき点は、大きく以下の2つです。

▼チラシ作成時に工夫しておきたい点

・デザインやキャッチコピー、掲載情報についてターゲット像の3人以上から意見をもらう
・明確な導線を設ける、またはクーポンを付ける

チラシができたら、印刷して(4)で決めたターゲット像の人に見せて、どう思うか聞きます。ピッタリの人がいなければそれに近い人で構いません。多くは「いいんじゃない?」といったようなそっけない答えが返ってくるので、「もっと良くするためにはどうすればいいと思う?」「どこがいいとおもった思った?」など改善点がはっきりする質問をしましょう。

また、ポスティングによる効果測定を行えるような仕組みを設定し、チラシに反映することも重要です。以下は効果測定に役立つチラシの仕組みの一例です。

▼効果測定に役立つ仕組みの一例

・ホームページやサービスページのQRコード
・FAX用申込書
・ナンバリング入りのクーポン

QRコードによっては、ポスティングしたチラシ経由でサイトに流入した人数を正確に計測できます 。*また、地域やサービスによってはFAXによる注文の方が簡単で好意的に受け入れられる場合もあるので、そのまま使えるFAX用申込書とするのも効果的。さらに、チラシにクーポンを付ける場合はナンバリングをしてどのエリアからの顧客であるのかを集計できるようにしておくと、その後のPDCAに役立てられます。

*参考:arara|クルクル – QRコードリーダー

(8)チラシの印刷費用を絞る

ポスティングにかかるコストをできるだけ抑えるためのコツとして、チラシの印刷費用を絞ることが挙げられます。印刷費用を抑えるためには、サイズ選び発注先がポイントになります。

チラシのサイズはそのまま投函できるA4やB4サイズが一般的です。サイズを大きくすれば印刷費も増加するため、不要な情報はできるだけ削ぎ落としましょう。必要な情報だけに絞ることで、印刷費のコストアップを防ぐことができます。

また、印刷業者を選ぶときは、ネット印刷業者と地元の印刷会社にそれぞれ相談してから決めましょう。チラシの印刷費は印刷する回数や枚数によって変動します。一般的に1回あたりの印刷枚数が少量である場合は、ネット印刷業者に頼むと安く抑えられます。一方で、複数回にわたるポスティングを予定していて印刷枚数が多くなる場合は地元の印刷業者のほうが安く済む場合があります。

実施後|ポスティングのPDCAを回すコツ

ポスティングを成功させるためには、実施後の結果を分析し、次の施策に生かすための一連の改善活動(PDCA)が重要です。PDCAとはPlan(計画)Do(実行)Check(評価)Action(改善)の頭文字をとった改善活動手法を指します。ここからは、ポスティングのPDCAを回すためのコツをご紹介します。

(9)ポスティングの実施内容を記録する

ポスティング実施後に適切にPDCAを回すためには、実施内容と結果を記録しておくことが重要です。以下は、記録しておくべき項目の一例です。

▼ポスティング実施後に記録しておくべき項目例

・実際に配布したチラシのデザインデータ
・配布エリア
・エリアごとの配布枚数
・エリアごとの配布日時
・配布を断られた住戸
・一定期間中のエリアごとの反響率

実施内容を記録する目的は、施策を振り返るときに条件を把握できるようにするためです。実施後に記録しておきたい項目として、配布を断られた住戸が挙げられます。これは、次回以降のポスティングでクレームを起こさぬよう、投函対象から除外するためです。また、反響率についてはエリアごとに、1カ月、3カ月、半年、1年、などの期間でデータを見られるようにしておくと、より正確な分析がしやすくなります。

(10)ポスティングによる反響率をチェックする

ポスティング結果を次回以降の成果につなげるためには、反響率をチェックし、問題点や改善点を挙げることが重要です。反響率をチェックするときは、以下のポイントについて振り返ってみると良いでしょう。

▼反響率をチェックするときのポイント

・実際に配布したチラシのデザインデータ
・過去のポスティング結果との比較
・他のエリアよりも反応が良かった/悪かったエリア
・反響があった人物像の分類、もとのターゲット層との共通点・相違点

反響があった人物像を把握できる場合は、ターゲットと違った人物像からの反響に注目しましょう。そういった人の居住エリアや生活様式などの情報が次回のポスティングに役立ちます。新たなターゲット層として配布計画やデザインに反映できると良いでしょう。

2.ポスティングを自社で行うときのコツ3つ

ここまでは、ポスティングによる広告宣伝の成果を上げるためのコツをご紹介してきました。ここからは、実際に投函する作業を自社で行なうときのコツについて説明します。

(1)配布ルートを設定する

ポスティングを自社で実施するときのコツは、効率的な配布ルートを事前に設定しておくことです。まずは、配布対象地域の地図を用意し、配布エリアの範囲が明確に分かるようにします。そして、配布するエリアとメンバーに応じて、無駄が出ないようなルートを設定しましょう。

配布ルートを設定するときのポイントは、同じ道を何度も通らないようにすることです。非効率であり、投函漏れや二重投函の原因にもつながります。配布エリアのスタート位置からゴールまでのルートをなるべく一筆書きで描くことを目標にして考えてみましょう。

(2)投函方法を工夫する

ポスティングしたチラシを見てもらうためには、投函方法を工夫することが必要です。
投函のコツは、住人がポストを開けて中のチラシを取り出すとき、またはチラシの中身を確認するときの見え方を意識することです。実施するときは、以下の工夫例を参考にしてみましょう。

▼投函時の工夫例

・実際に配布したチラシのデザインデータ
・ポストからはみ出ないよう奥まで投函する
・A4、B4を超えるサイズのチラシはキレイに折っておく
・商品の写真やセールスポイントの情報を上にして投函する
・他のチラシよりもできるだけ先頭に来るタイミングを狙って投函する

(3)便利グッズを活用する

ポスティングの効率を上げるためには、投函時に便利なグッズを効果的に活用しましょう。自社でポスティングを行なうときは、人件費の負担を減らすためにできるだけ短い時間で多くの枚数を配りたいものです。以下は、投函時に役立つ便利グッズの一例です。

▼投函時に役立つ便利グッズの一例

・配布マップ
・配布記録用マーカーペン
・指サック
・レインコート、チラシ保護用のビニール袋

配布記録用マーカーペンは、配布マップに配布記録を記すために使います。記入するまでの手間を考慮するとキャップ式よりもノック式のほうがおすすめです。また、チラシを1枚ずつ束から取り出すときは、指が滑って時間がかかってしまうことも。指サックを装着すると、滑りを防げて正確に素早くチラシを取り出しやすくなります。

3.ポスティング業者を選ぶときのコツ3つ

ポスティング実施にあたり業者に依頼する場合は、選び方のコツを押さえておくことが重要です。最後にポスティング業者を選ぶときのポイントを3つご紹介します。

(1)ポスティングの品質管理ができている

ポスティング業者を選ぶコツは、品質管理を適切に行えるかどうかを見極めることです。

価格の安さだけを売りにしているポスティング会社の場合、肝心のポスティングの品質が悪くなりがちです。品質管理については、以下の項目を確認することによって会社ごとの体制や考え方を知ることができます。

▼ポスティング業者の品質管理を見極めるためのポイント

・ポスティング実施時の配布状況の確認方法
・ポスティング実施後のチェック方法
・ポスティング実施後に配達員から受ける報告事項

ポスティングの配布状況は、会社によっては配達員にGPSを所持させて随時位置を確認できるようになっています。ただし、これだけでは適切に配布したことを証明できないため、別のスタッフによる抜き打ちの配布確認調査を行なうケースもあります。

また、ポスティング会社が配達員に対して求めている報告事項や報告方法を確認しておくと良いでしょう。投函拒否の住戸や事情があって投函できない建物などがあった場合に、報告を受ける仕組みができていれば、次回以降の再配達を回避する、配布エリアを選びなおす、といったことに役立てられます。

(2)ポスティングの条件をクリアできる

ポスティング会社を選ぶときのコツとして、効果的に実施するための条件を満たす体制を持っていることが挙げられます。具体的には以下の3つのポイントを確認しておくと良いでしょう。

▼効果的に実施するためのポスティング実施条件

・希望する配布日数や日時、枚数で対応できる
・配布属性を指定できる
・エリア調査データに基づいたポスティングに対応している

希望する配布日数や日時、枚数で対応できる
配布日数や日時については、ポスティング会社によって規定の日数を設けていることがあります。そのため、場合によってはターゲットやサービスに適した曜日や日程で配布することが難しくなる可能性も出てきます。また、配布枚数についても多くのポスティング会社で制限を設けており、エリア選定の仕方によっては全数配布できない場合があります。事前に各社の「部数表」を確認しておくと良いでしょう。

配布属性を指定できる
配布属性の指定とは、配達員が配布エリアの各住戸に対して指定する条件を満たすかどうかを確認し、適合する住戸にのみ投函することを指します。配布属性を指定することによって、ターゲット対象外への無駄なポスティングを減らし、より効果的に実施することができます。以下は配布属性の一例です。

▼配布属性の一例

・集合住宅入居者のみのポスティング
・非新聞購読者世帯に限定したポスティング
・戸建て世帯へのポスティング

エリア調査データに基づいたポスティングに対応している
エリア調査データに基づいたポスティングとは、総務省が実施する国勢調査家計調査などの統計データを地理情報システムに反映し、その情報に基づいてポスティングする手法を指します。

ポスティング会社によっては「GISポスティング」と言われる場合もあり、各社ごとに地理情報システムに反映される統計データが異なります。国勢調査が最もポピュラーで、連携できるデータが多いほど配布エリアを選定するときの戦略の幅が広がります

(3)ポスティング結果から改善策を立てられる

ポスティングで良い成果を上げるための業者選びのコツは、実施した結果を分析し、次回以降のための改善策を立てられる会社を見つけることです。基本的にポスティングによる販促は、ターゲット選定やエリア選定、チラシ内容の見直しなどを繰り返すことで、施策が最適化されていきます。

ただし、最適化するためには、毎回結果に対する分析を行い、良かった点や悪かった点、次回見直すべきポイントを洗い出す必要があります。そして、自社で分析や改善に全て対応するのが難しいときに便利なのが、分析から次回の計画まで提案してくれる会社です。もちろんコストはかかりますが、ポスティングを中途半端な形で続けるよりは、必要なコストをかけて効果的な販促活動を行なうほうが得策と言えます。

4.まとめ

ポスティングにより成果を上げるためのコツは、準備・実施後、投函時、業者選びの各場面で挙げられます。単にチラシを配るだけでは成果が上がらなかったポスティング施策でも、コツを実践するだけでコストを抑えられ、集客率を上げることが期待できます。

また、ポスティングの前提として、1回だけで終わらせないことも大事なコツの一つです。ポスティングは皆が思いつく販促手段ですが、皆が1回で成果を出せる販促手段ではありません。だからこそ、繰り返しPDCAを回す中であなたのビジネスに対する「勝ち筋」を見つけることができれば強い味方になります粘り強く取り組み、ポスティングを自社にとって有効な手段に変えていきましょう。

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