チラシを使った広告は、紙媒体の中でも最も生活者に身近でしょう。代表的な手法は、新聞折込、新聞以外のメディアへの折込、ポスティング、商品への同梱、Web掲載(デジタルチラシ)の5つ。それぞれのメリット・デメリットと費用相場を交え紹介します。
チラシによる広告は、新しくお店を開かれた方や求人を行いたい方には最も手軽な手段といえるかもしれません。しかし、手軽な分、その世界は奥が深いのです。例えば、新聞折込広告・ポスティング以外にもチラシの手法があることをご存知でしょうか?
チラシを使った広告の代表的な手法は、新聞折込、新聞以外のメディアへの折込、ポスティング、商品への同梱、Web掲載(デジタルチラシ)の5つです。この記事では、これら5つの手法についてそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。
1.新聞折込チラシ
新聞折込チラシは、皆さまもご存じの通り新聞にチラシを折り込む手法です。20代~30代の新聞購読率が低くなっていることから、高齢者向けの媒体になっていますが、地方紙の強いエリアではファミリー層にも届きます。
チラシの配布費用相場は3~5円
配布料金の費用相場はB4サイズで3円~5円です。人口の少ない地域では9円ほどになることもあります。他の手段に比べると、過疎地でも届けることができる手段になります。1日で一気に配布できるので、小売店のセールなどでよく使われます。
メリット・デメリット
新聞折込チラシの広告手法には、メリットとデメリットがあります。以下のそれぞれのメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。
▼新聞折込チラシのメリット・デリット
メリット2:地方で効果を発揮しやすい
メリット3:1日で配布できるリーチ数が多い
デメリット1:新聞を取っていない世帯には届かない
デメリット2:指定できるエリアが広い
デメリット3:競争が多い
メリット1:高齢者・富裕層に有効
新聞折込チラシの1つ目のメリットは、高齢者・富裕層に有効である点です。新聞購読者の数は若年層を中心に年々減少傾向にありますが、その分昔から新聞を取っている高齢者層や、経済紙をチェックしている富裕層に購読者層が寄ってきています。そのため、マンション販売や自動車販売といった高級商材、健康食品や宅配サービスといった高齢者向けサービスで広告効果をよく発揮するようになってきています。
ちなみに、本サイトを運営している静岡オリコミでは宅食事業「お夕飯便」の運営もしていますが、折込広告の反応率はポスティング広告の10倍以上になっています。また、こうした特性を活用して若年層向けに広がってきたWebサービスがシニア層にリーチを広げたいときに新聞折込チラシを活用する例が出てきています。
メリット2:地方で効果を発揮しやすい
新聞折込チラシの2つ目のメリットは、地方で効果を発揮しやすい点です。東京都と神奈川県を除いた地域の広告出稿額を調べると、「TV(5,490億円)」や「インターネット広告(1,090億円)」を抑えて「折込広告(6,460億円)」が1位*になっています。首都圏を中心とした広告出稿額では折込広告は新聞購読者数の減に応じて減少傾向にありますが、まだ大きな規模を維持しています。
当社本社のある静岡県で読者数が多い「静岡新聞」など、地方紙の需要がまだ高いことが背景にあると思われます。地方で広告を展開したい場合は折込広告の効果が高いことがうかがえます。
*参考:経済産業省|平成27年特定サービス産業実態調査(確報)
メリット3:1日で配布できるリーチ数が多い
新聞折込チラシの3つ目のメリットは、1日で配布できるリーチ数が多い点です。折込広告は新聞配達員が新聞と一緒に配達するため、1日で配達エリアの住戸に一気にチラシを配ることができます。折込チラシのリーチ数が多いことを示す一例として、折込チラシとFacebook広告のリーチ数の比較を以下で見てみましょう。
▼静岡オリコミの本社から半径2Km以内のリーチ数(2021年1月時点)
Facebook広告:1,500~5,500の間(1日あたり)
*折込チラシのリーチ数算出には、「ポスティング・オリコミ・プランナー」を使用
もちろんWeb広告でも期間を長く設定すればもっと多くのリーチ数を達成することができます。しかし、「この日の売り上げがほしい!」「キャンペーンを一気に行いたい!」「すぐ求人の成果がほしい!」という時にはリーチ数が多いことは重要です。
デメリット1:新聞を取っていない世帯には届かない
新聞折込広告のデメリットの1つ目は、新聞を取っていない世帯にはチラシが届かない点です。例えば、独身世帯への到達率は低くなります。若者向けの商材を扱っている場合は、デジタル広告などを優先して組み立てたほうが良いでしょう。
ちなみに、最近は新聞販売店が新聞購読者「以外」にターゲットを絞ってポスティングするサービスもあります。新聞販売店の配達員なら、新聞を購読していない世帯を把握しているので、こういったサービスが可能です。利用したい場合は、ポスティングを行いたい地域の折込広告会社*に相談してみましょう。
*参考:静岡県の新聞購読者「以外」へのポスティングサービス「オリポス」
デメリット2:指定できるエリアが広い
新聞折込のデメリットの2つ目は、細かいエリア指定が難しい点です。新聞折込の配布エリアは、新聞の配達区域に応じて指定されるため、ポスティングのように町丁目単位で指定できない場合があります。
町丁目単位での区切りが必須であれば、ポスティングを活用しましょう。また、折込チラシの注文を行う時も「この町丁目を中心にまいてほしい」と打診すると、折込広告代理店の担当者がそれを聞いて似た別のエリアを提案してくれることがあります。ただし、実際にはポスティングほど細かく指定できません。
デメリット3:競争が多い
折込広告のデメリットの3つ目は、ほかのチラシ広告と比べて競争が多い点です。多くの場合、折込チラシは上から順に興味のあるものがピックアップされて読まれます。そのため、同業のほかのチラシと比較されることもよくあります。「チラシが一枚も挟まれていない」という状況は過疎地や首都圏の一部以外では珍しく、他社のものと比べて競争力のあるチラシを作らなくてはいけません。
ちなみに、一部のエリアでは「夕刊チラシ」といって、新聞の朝刊ではなく夕刊に折込チラシを挟むサービスがあります。こちらは朝刊のチラシと比べて枚数が少ないことが多く、中には「チラシが一枚も挟まれていない」日もあるので、穴場といえるサービスです。広告の掲出を検討している場合は、地域の折込広告会社に問い合わせてみてみましょう。ちなみに、当社静岡オリコミでも対応可能です。
新聞折込チラシについてもっと詳しく知りたい方は、「折込チラシとは?メリットや費用相場、ポスティングとの違いを解説!」もぜひご覧ください。
2.新聞以外のメディアへの折込チラシ
新聞以外へのメディアへの折込チラシは、ポストに投函されるフリーペーパーなどにチラシを折り込む手法です。代表的な媒体としては、ショッパーやサンケイリビング、ぱど、ちいき新聞などが挙げられます。こうしたフリーペーパーは主婦層に向けた情報を載せているものが多く、女性読者に手に取ってもらえる可能性が高いという特徴があります。
チラシの配布費用相場は3~4円
配布料金の費用相場はB4で3~4円程度です。メディアの運営会社の考え方によって幅がありますが、同じエリアで行う通常のポスティングより費用が安くなることが多いです。
メリット・デメリット
新聞以外のメディアへの折込チラシの広告手法にも、メリットとデメリットがあります。以下のメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。
▼新聞以外のメディアへの折込チラシのメリット・デメリット
メリット2:普通のポスティングと比べて捨てられにくい
メリット3:配布単価が比較的安い
デメリット1:世帯カバー率(全世帯に対する到達数の割合)が低いことが多い
デメリット2:配布頻度が低い
デメリット3:新聞折込広告と配布層が被ることが多い
メリット1:新聞を取っていない世帯にも届く
新聞以外の折込チラシのメリットの1つ目は、新聞折込チラシでは届けられなかった層に届けられる点です。多くの場合、こうした折込で使われるフリーペーパー等は無差別もしくは媒体のターゲットに合わせて投函されるため、新聞を取っていない世帯にも届けられます。従って、従来新聞折込チラシでは届きにくかった若年層などにもチラシを届けられる可能性が高いでしょう。
メリット2:普通のポスティングと比べて捨てられにくい
新聞以外の折込チラシのメリットの2つ目は、ポスティングと比べて捨てられにくい点です。多くの場合、チラシの封入に使われるフリーペーパー等には地域の情報、連載やお得なクーポンなどの読者にとって有用な情報が書かれています。こうした工夫によって、読者の家まで持っていってもらえるようになっています。
メリット3:配布単価が比較的安い
新聞以外の折込チラシのメリットの3つ目は、配布単価が比較的安い点です。例えば、静岡県でB4サイズのチラシを配布する場合、通常のポスティングは3.2円ですが、フリーペーパーに折り込むポスティングの場合、3円で配布できるサービスがあります。
フリーペーパーのポスティングが通常のポスティングよりも配布単価が安くなる要因としては、ポスティング配達員に支払う賃金をフリーペーパーの広告収入だけで賄える点が挙げられます。従って、一緒に配るチラシの配布コストを下げることができます。
デメリット1:カバー率が低いことが多い
新聞以外の折込チラシのデメリットは、世帯カバー率(全世帯に対する到達数の割合)が低い傾向がある点です。大手のフリーペーパーでも、全都道府県に配布しているものはありません。各県で見ても、フリーペーパーの発行部数は通常のポスティングや新聞の発行部数には及ばないでしょう。こうした折込チラシに使われるフリーペーパーの発行には印刷費用が掛かりますが、広告費用だけで賄えるコストにはおのずと上限があります。そのため、印刷料を広告主が負担するポスティングや、購読料を取って発行している新聞の部数には及ばないことが多いです。
デメリット2:配布頻度が低い
新聞以外の折込チラシの2つ目のデメリットは、配布頻度が低い点です。たいていは、月1度、多くて月2度くらいでしょう。こうした折込チラシに使われるフリーペーパーの発行が月1度、多くて2回だからです。記事やクーポン、広告などの準備には大きな労力がかかっています。それほどの組織をフリーペーパーの発行会社が持つことは難しいですし、できたとしても広告費用だけでペイさせることはまず無理でしょう。
デメリット3:新聞折込広告と配布層が被ることが多い
新聞以外の折込チラシのデメリットの3つ目は、新聞折込広告と配布層が被ることが多い点です。折込で使われるフリーペーパー等は、多くの場合無差別で配布を行います。そのため、新聞発行部数は減少傾向にあるとはいえ、特に地方紙の強いエリアではまだ高い水準を持っています。例えば、静岡県の場合、静岡新聞と中日新聞を足した新聞購読シェアは、分母に未購読の方を入れても50%程度*です。
*出典:ラクスル|静岡県の新聞購読シェア
3.ポスティングチラシ
ポスティングチラシは、住居や事務所についているポストにチラシを投函する手法です。届けられる層が幅広い点が魅力です。例えば、一軒家でポストが奥のほうにある家などには届かないのが普通です。
チラシの配布費用相場は3~7円
配布料金の費用相場は、一枚当たり3円~7円です。東京都内でB5のチラシを配布する場合は、5円強*となります。
出典:ポスティング・オリコミ・プランナー|POP料金表(2021年1月現在)
メリット・デメリット
ポスティングチラシの広告手法にも、メリットとデメリットがあります。以下のメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。
▼ポスティングチラシのメリット・デメリット
メリット2:1度は手に取られる
メリット3:新聞購読者以外にも届く
デメリット1:すぐ捨てられやすい
デメリット2:クレームが起きることも
デメリット3:配布期間が長いことが多い
ちなみに、ポスティング広告で成果を上げるコツについては、「ポスティングとは?やり方やメリット、向いている業種を解説!」でも詳しくまとめています。
メリット1:エリア設定を細かくできる
多くのポスティングサービスは町丁目単位でエリア設定を細かく行うことができます。町丁目単位とは、「xx市xx町x丁目」の「x町x丁目」の部分です。
例えば、SPSエンタープライズのポスティングサービス*の場合、当社オフィスが存在する、その隣町の静岡市葵区両替町では「静岡市葵区両替町一丁目」「静岡市葵区両替町二丁目」「静岡市葵区両替町三丁目」の丁目単位まで絞ってポスティングを行うことができます。(2021年1月時点)それだけ「具体的に届けたいターゲット層が居住するエリアに限定して配布したいという要望に細かく答えてもらうことができます。
*出典:SPSエンタープライズ|ポスティング|静岡市葵区
メリット2:1度は手に取られる
ポスティングチラシはポストから出すときに一度は手に取られます。読者が手に取ったポスティングチラシを捨てるかどうか判断するのには0.1秒だといわれています。逆に言えば、ポスティングチラシはほとんどの場合少なくとも0.1秒は見られると考えてよいでしょう。
メリット3:新聞購読者以外にも届く
ポスティングチラシは新聞購読者以外にも届きます。町丁目の配布を指定するときに若年層が多いエリアを指定する、さらには若年層が比較的多い集合住宅に絞ったポスティングを指定する、といった工夫もできます。そのため、上述した「新聞以外のメディアへの折込チラシ」と比べても、新聞購読者以外をうまく狙って配布することもできるでしょう。
デメリット1:すぐ捨てられやすい
ポスティングチラシはどうしてもすぐ捨てられやすい傾向にあります。特に集合住宅のポストにはすぐ近くにチラシを捨てるためのごみ箱が置かれていることが多く、簡単に捨てられてしまいます。上述の通り、0.1秒でポイントが伝わるチラシを作ることが大事です。また、捨てられやすいために、ポスティング広告は一度だけでは効果が出ないことがほとんどです。逆に言えば、何度も試してポスティングで効果が上がるノウハウを身に着けることができれば、強い武器になるでしょう。
デメリット2:クレームが起きることも
ポスティングチラシはクレームが起きることもあります。例えば、ポスティングを禁止している住宅に間違って入れてしまう、勝手に配達員が敷地内に入る、といったことでクレームが起きます。クレームがポスティング業者ではなく広告主に届いてしまうこともあります。
ちなみに、長く営業しているポスティング業者には「どういうところに入れるとクレームが発生するか」というノウハウを豊富に有していることが多いです。ポスティング業者を選ぶときには、配布を希望するエリアでの営業歴の長さも調べると良いでしょう。
デメリット3:配布期間が長いことが多い
ポスティングチラシは配布期間が長くなってしまいがちです。ポスティングは2~3日程度、長いと2週間程度の指定期間を決めて配布を行うことがあります。また雨の日などがあるとさらにこの期間が長くなってしまうことがあります。ポスティングスタッフは、新聞配達員のように毎日配布があるとは限らないので、どうしても人員確保が不安定になりがちです。そのため、配布期間の日程は、一般的に2~3日以上かかります。
4.商品への同梱チラシ
同梱チラシとは、ECで購入した商品にチラシを同梱したり、定期購読の雑誌に同梱したりする手法です。例えば、おむつと一緒に育児に関連する商品のチラシが入っている、通信教育に受験勉強に使える文房具のチラシが入っている、などです。
チラシの配布費用相場は10~数十円
配布料金の相場は、10円~数十円と二桁の費用がかかることがほとんどです。封入する商品によって費用は大きく変動します。
メリット・デメリット
商品への同梱チラシの広告手法にも、メリットとデメリットがあります。以下のメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。
▼商品への同梱チラシのメリット・デメリット
メリット1:緻密なターゲティングを行える
商品への同梱チラシは、緻密なターゲティングを行えます。商品と同梱することから、その商品カテゴリーに関わる情報について興味のある読者に届けられます。上記の例で挙げたような「おむつを買った人に届ける商品チラシ」は子育てに興味がある人に届く可能性が高いでしょう。
メリット2:読まれやすい
商品への同梱チラシは読まれやすいです。まず、チラシは商品が入っている袋や箱の中に入っているので、家の中に持ち込まれる可能性が高くなります。また、商品に関連した情報が載っていることが多いと読者もわかっているので、よりじっくり読んでもらえる可能性が高まります。
デメリット1:リーチ単価が高い
商品の同梱チラシのデメリットは、リーチ単価が高い点です。ほとんどの場合、一枚当たりの配布費用は2桁になります。ターゲット精度が高い分の引換ともいえるので、コストパフォーマンスで評価すればほかのチラシと互角かそれ以上の効果を出せるかもしれません。
より効果的に活用するためには、QRコードを設置する、申し込みの電話番号を記載するなど導線設計を明確にして効果測定が確実に行えるようにしましょう。
デメリット2:リーチ数が少ない
商品の同梱チラシのデメリットはリーチ数が少ない点も挙げられます。当たり前ながら商品同梱チラシは商品が売れた数しか配布が行われません。例えば、新聞の発行部数は3,500万部ほどあるといわれていますが、毎日その数だけ売れる商品は少なく、あったとしてもその商品すべてにチラシを同梱できることはまずないでしょう。従って、商品の同梱チラシはリーチ数が少なく、ほかのチラシ配布手段に比べてじわじわと効果が出てくる媒体であることを踏まえてプランニングをするべきです。
デメリット3:ラインナップが限られている
商品の同梱チラシは、まだラインナップが限られています。数百種類の媒体がありますが、それぞれの得意分野が細分化されている分、広告主の限られたニーズにしか答えられなくなってしまっているとも言えます。
同梱チラシのラインナップを知りたい方は、広告媒体のまとめサイト*をチェックしてみると良いでしょう。ざっと、「シニア世帯」「ママ世帯」「若者向け」「不動産オーナー」「ドラッグストア利用者」といった読者向けのラインナップが多く見られます。なお、種類が多いので、地域の折込広告会社に問い合わせることをお勧めします。当社静岡オリコミでも対応可能です。
*参考:メディアレーダー|同封広告・同梱広告・同送広告のまとめ
5.Web掲載(デジタルチラシ)
Web掲載チラシは、チラシをデジタル化してWeb上に掲載するサービスです。トクバイやShufoo! 、チラシプラスといったチラシポータルサイトに掲載されていたり、広告主のHP上に掲載されていたりします。
チラシの掲載費用相場は月額7,500円以上
自社サイトに掲載する場合は、これといった費用が掛かりません。ポータルサイト上に掲載する場合は、定額(月額7,500円~*1)が月々かかる形や、視聴数に応じて課金される形態*2があります。
*参考1:トクバイ|選べる料金プラン
*参考2:Shufoo!|Shufoo!について|料金体系
メリット・デメリット
Web掲載(デジタルチラシ)の広告手法にも、メリットとデメリットがあります。以下のメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。
▼Web掲載チラシのメリット・デメリット
メリット2:自社ファンの囲い込みや分析ができる
メリット3:検索サイト上位に上がりやすい
デメリット1:リーチ数が広がりにくい
デメリット2:フォーマットを変えないと読みにくい
デメリット3:ECと競合しやすい
メリット1:印刷費用と時間がかからない
Web掲載チラシは、そもそも印刷を行わないので、印刷費用と時間がかかりません。チラシの印刷を行う場合、印刷費用と中3日ほどの印刷期間がかかります。特急印刷などを利用すればその日のうちに納品してもらうこともできますが、その分費用も上がってきます。一方でWeb掲載チラシはデータを納品するだけなので費用も安く、準備期間も抑えることができます。
メリット2:自社ファンの囲い込みや分析ができる
Web掲載チラシは、自社ファンの囲い込みができます。よく行くお店のチラシ情報は読者にとっても見落としたくない情報です。ポータルサイトには、チラシ更新に伴うお知らせ機能がついていることがあります。自社HPで掲載するときも、メルマガ会員やLINEの会員などに更新情報を配信できます。Web掲載チラシは、こうした配信をチェックして、チラシを見逃さないようにしてくれる自社ファンの育成につながります。
また、サービスによっては専用のツールなどを用いて読者がどこの部分を重点的に見たか分析することもできます。こうした分析を行えば自社ファンが求めている情報をもっと効率的に届けられるようになるでしょう。
メリット3:検索サイト上位に上がりやすい
Web掲載チラシのメリットとして、検索サイト上位に上がりやすい傾向があります。自社HPに掲載するとHPの更新頻度が高くなるので検索サイト順位UPを期待できます。大手のチラシポータルサイトに掲載すると、「xxのxx店」といったような指名検索で上位に表示されることもあります。いわゆるSEO対策としても効果を発揮するでしょう。
デメリット1:リーチ数が広がりにくい
Web掲載チラシは、リーチ数が広がりにくいです。新聞折込広告やポスティング広告と比べると特定地域内に広く届けるスピードはどうしても遅くなってしまいます。セールなどで新規顧客を一気に広げたり、新規開店情報を知らせるのに活用するよりむしろ、じわじわと自社ファンを育成する役割を期待したほうがよいでしょう。
デメリット2:フォーマットを変えないと読みにくい
Web掲載チラシは、フォーマットを変えないと読みにくいです。例えば、新聞折込用のチラシをそのままPDFにして掲載している場合がよく見られます。拡大したり縦横四方向にスクロールしたりしなくてはならず、結果的にせっかく配信していても読んでもらえなくなってしまうことが多いようです。多くの読者はスマートフォンを通じて情報を収集しています。ひと手間はかかりますが、縦長のフォーマットなど読者が読みやすい形にリサイズをしたほうが効果的でしょう。
デメリット3:ECと競合しやすい
Web掲載チラシはECと競合しやすいです。上記の通り自社ファンの方には、メーリングリスト登録などでWebチラシを定期購読している場合、同時にECのサイトの情報も届きます。また、ECサイトとの。リアル店舗に集客したい場合は、店員に見せると割引をしてもらえるクーポンを付けたり、ポイントプログラムへの導線を作ったりするなどのWebならではのメリットを活用した客導線を明確にする必要があるでしょう。
6.まとめ
チラシを使った広告手法は、新聞折込、新聞折込以外のメディアへの折り込み、ポスティング、同梱チラシ、Web掲載チラシの5種類です、それぞれの広告手法には、メリットとデメリットがあるので、商材・サービスに合った手法を選ぶことが大切です。適切な広告手法を見つけ、チラシを皆さんのビジネスの味方にしてください。