チラシ用紙の適切な選び方!紙質・厚さの種類別に解説

チラシのデザインが出来上がってきて用紙を選ぶ段階になったとき、種類があってどの用紙を選べばいいか分からないと思ったり、価格が分からなかったりしていませんか。

この記事では、よく使われる用紙の紙質や紙の厚さと、それぞれに応じてよく採用されるチラシ内容や業種を解説します。また価格面での違いや用紙ごとの与えるイメージについても説明します。

 

1.チラシ用紙の紙質の種類と選び方

ここでは、チラシ用紙としてよく使われる紙質であるコート紙・マット紙・普通紙(上質紙)・色紙(色上質紙)について取り上げ、それぞれの紙質の特徴と、紙質に適した使用場面について解説します。

チラシ用紙の紙質の種類

一般的に使われるチラシ用紙の紙質の種類は大きく分けて4つあります。ここでは、それぞれの用紙の特徴やチラシ内容の具体例をご紹介します。

コート紙

コート紙は用紙に光沢(ツヤ)があり、手触りはツルツルした感触があります。家電量販店や衣料量販店、飲食店のチラシなど、新聞の折込チラシに最も多く使われています。

マット紙

マット紙は用紙の光沢(ツヤ)が抑えられていて、手触りはなめらかでさらっとした感触があります。会社案内や名刺に多く使われています。

普通紙(上質紙)

普通紙(上質紙)は用紙の光沢(ツヤ)がなく、手触りはザラザラした感触があります。アンケート用紙や申込書など、書き込みがあるものに多く使われています。

色紙(色上質紙

色紙(色上質紙)は普通紙(上質紙)に色をつけた用紙になります。普通紙(上質紙)と同じで用紙に光沢(ツヤ)はなく、手触りはザラザラした感触があります。封筒や文字・イラストの多いチラシによく使われます。

チラシ用紙別|光沢・発色・加筆・可読性の比較

コート紙・マット紙・普通紙(上質紙)・色紙(色上質紙)はそれぞれ光沢感・発色性・加筆性・可読性に違いがあります。下の表で制作したチラシがどの紙質の特性に適しているかチェックしてみましょう。

比較項目コート紙マット紙普通紙(上質紙)色紙(色上質紙)
光沢感あり若干ありなしなし
発色性良い良い良くない良くない
加筆性
可読性

 

チラシ用紙の紙質の選び方

チラシ用紙の紙質の選び方は、チラシデザインや印刷する部数に応じて考えるのがポイントです。ここではそれぞれの紙質の特徴やチラシ内容の具体例、価格面を説明させていただきます。

コート紙:写真やカラーイラストが多い場合

コート紙は表面に光沢(ツヤ)があり発色性が高いため、写真の多いチラシ・ポスター(家電・衣料・飲食・ドラッグストアなど)やカラーイラスト(週刊誌・コミック漫画の表紙など)に向いています。

また一般的に、価格がほかの紙質と比べて安いので大量に刷る印刷物におすすめです。

マット紙:発色と読みやすさを両立したい場合

マット紙はコート紙より表面の光沢(ツヤ)が抑えられているので文字の視認性が高いと言われています。またある程度の発色があるので、落ち着いた雰囲気や高級感を出したいときに向いています。業種としては不動産(新築マンション)・美容(サロン・化粧品)などに多く使われています。

マット紙の価格は一般的にコート紙よりも割高です。

普通紙(上質紙):記入を前提にしている場合

普通紙(上質紙)は講習用の資料や申込書などの書き込み欄がある場合や、イラストや文字が多く手作り感があるイメージにしたい場合に適しています。普通紙(上質紙)はツルツルしていないので書き込みやすく、インクが沈むので印刷したときにナチュラルで自然な雰囲気が出てくるからです。病院のカルテ・習い事の申込用紙などの記入欄があるものや、飲食(カフェ・オーガニック食品を使った飲食店)、インテリア(アンティーク系・雑貨)などのチラシに多く使われています。

また一般的に価格はコート紙・マット紙より高いと言われています。

色紙(色上質紙):コストを抑えながら違い・印象をつけたい

色紙(色上質紙)は、モノクロでは物足りないけれどカラー印刷は高いと感じる場合に使うことで、カラー印刷よりもコストを抑えながら他のチラシと差別化することが可能です。文字・イラストの多い学習塾や手書きデザインのセールチラシ、冊子の表紙に多く使われています。

色紙(色上質紙)は普通紙(上質紙)同様、ツルツルしておらず書き込みやすいのでアンケート用紙など記入する目的があるものにも適しています。また、男性・女性と分けて集計を取りたいときに使うと色で性別を判断できるメリットがあるので、集計する時間を短縮することもできます。

【コラム】チラシ用紙の表記ルール

チラシ用紙の表記ルールは紙質の名称と紙の厚みを組み合わせて構成されています。

チラシ用紙を選ぶときに、「コート70kg」や「マット(マットコート)90kg」といった名称で書かれているのを見かけたことはありませんか?

【チラシ用紙の表記例】

上記の場合は「コート(光沢のある用紙)+70kg(紙の厚み)」という意味になります。

2.チラシ用紙の厚さの種類と選び方

チラシ用紙の厚さは紙質同様、非常に大きな役割を持っています。ここでは一般的に使われる用紙の厚さが持つ役割や厚さによる価格面での違いを説明します。

チラシを含む印刷用紙の厚さの種類

印刷用紙の厚さは一般的に58kg・70kg・90kg・110kg・135kgで分類されています。ただし色紙(色上質紙)に関しては【】内の名称で表します。下の表に用紙ごとの厚さや厚さのイメージをまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてください。

比較項目58kg【薄口】70kg【中厚口】90kg【厚口】110kg【特厚口】135kg【最厚口】
厚さ0.06mm0.08~0.10mm0.09~0.13mm0.10~0.16mm0.13~0.19mm
厚さのイメージコピー用紙よりも少し薄いコピー用紙とほぼ同じコピー用紙より少し厚め文庫本の表紙とほぼ同じ雑誌の表紙とほぼ同じ

135kgの用紙ですが、ポスティング・新聞折込をする際、地域によっては厚紙扱いになり配布料金が割高になることがあるので、135kgの用紙を使用する場合は配布料金を事前に確認しておくといいでしょう。

チラシ用紙の厚さの選び方

ここではチラシ用紙の厚さの選び方として、厚さ別に各チラシ用紙が使用される場面を紹介します。

58kg:大部数のポスティング・新聞折込チラシを作る場合

用紙の厚さが薄いため紙代が安価ですみ、コストパフォーマンスに優れています。スーパーの特売チラシや大型チェーン店などによく使われています。

70kg:新聞折込・ポスティングに使う場合

用紙の厚さはコピー用紙とほぼ同じで、印刷代を安くすませたいときに使われる厚さです。チラシを両面印刷すると裏側の絵柄が透けてしまうので、透けるのを避けたい場合は90kgで印刷しましょう。宅配チラシや不用品回収チラシによく使われています。

90kg:フライヤーや街頭配布用のチラシを作る場合

90kgの用紙はコピー用紙より厚みがあり、チラシの読み手にしっかりとした印象を持たすことができ、チラシの高級感も出ます。また、チラシを両面印刷しても裏側の絵柄が透けにくい厚さがあります。不動産チラシや美容チラシ、イベント用チラシによく使われています。

110kg:高級感のあるフライヤーを作る場合

110kgの用紙は非常に厚みがあるため、高級感が増し、新聞折込やポスティングで大量のチラシの中に紛れても一際目立つようにしたい場合に適しています。学習塾や未就学児向けの教材チラシ、新築分譲マンションによく使われています。

135kg:高級感かつ重圧感のあるフライヤーを作る場合

一般的に使われる用紙の中で最も厚い用紙になります。ポスティング・新聞折込チラシで使用されるというよりかは、ポスターや折加工のあるリーフレット・パンフレットなどで多く使われます。

価格面で用紙の厚さを比べると、一般的に58kg→70kg→90kg→110kg→135kgと厚みが増すほど金額も高くなります。ただしネット印刷業界では厚い方が価格は低いということもあるので、チラシの内容によって現地印刷業者とネット印刷業者の金額を見比べてみてから印刷手配をかけることをおすすめします。

3.まとめ

用紙の「紙質」と「厚さ」はデザインや目的に合わせて選ぶことで、チラシを受け取った方に与える印象が大きく変わります。印象が変わることで広告効果にも影響を与えることがあるので、チラシを制作する上で用紙は非常に重要なポイントとも言えます。以上のことを考慮しながら用紙を選ぶことをおすすめします。

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