QRコード付きチラシで失敗する6つの理由!成功方法も紹介

QRコードは、チラシを手にしたユーザーを自社サイトに誘導する方法としてオフラインとオンラインを繋ぐ重要なツールです。しかしせっかくのQRコードを生かしきれず、効果が得られていないチラシもあります。

この記事では、QRコード付きチラシで失敗しないためのコツやより多くの反響を獲得するための対策について、実例を交えてご紹介します。

1.QRコード付きチラシで失敗する6つの理由

QRコード付きチラシを配布してみたけれど思ったより申し込みがない、サイトへのアクセスが少ないなど、期待したほどの反響が得られない理由は主に以下の6つです。それぞれの理由について、具体的な内容と失敗を防ぐ対策をご紹介します。

(1)QRコードのリンク先が間違っている

QRコード付きチラシを作成する際にQRコードのリンク先が間違っていれば、チラシからサイトへアクセスできないためQRコード付きチラシの本来の効果は得られません。間違ったリンク先を設定してしまう背景には、QRコードを作成する際に違うサイトのURLをコピーしてしまったり、別のチラシ用に作っていたQRコードを使用してしまったりといったミスが考えられます。
間違ったQRコードを掲載しないためには、QRコードをチラシデザインに配置した後に一度印刷し、誘導したいサイトにアクセスできるかチラシ制作者側で必ず確認することが重要です。

ちなみに、サイトをSSL化(セキュリティの観点からサイト上の通信データを暗号化すること)するとURLがhttpからhttpsに変化しますが、SSL化する前に作成したQRコードはSSL化以降も使用できます。

実際に以下のQRコードを読み取ってみてください。こちらはSSL化前のURLで作ったQRコードですが、問題なくサイトへアクセスできます。

(2)ユーザーがQRコードを使えない

チラシのQRコードをたとえ正しく掲載していても、ユーザーがQRコードを読み取ることができないために思ったような反響が得られないケースもあります。

QRコードを読み取るには専用のアプリが必要ですが、必ずしもスマートフォンに最初からインストールされているとは限りません。普段からQRコードの読み取りを行わないユーザーはアプリが無い可能性もあります。つまりスマートフォンユーザー=QRコード読み取りに対応可能なユーザーではありません。さらに、QRコードを読み取るアプリはいくつも存在し、中にはうまく読み込みができないアプリもあります。

QRコードの読み取りの問題はユーザー側にもあるため、制作側が改善しても必ずしも想定通りの反響を得られるわけではないと理解しておきましょう。

(3)QRコードが小さくて読み込めない

チラシのQRコードのサイズが小さすぎるとうまく読み込むことができないため、チラシの反響も伸びにくくなります。

チラシのQRコードを適切に読み取れるようにするには、縦横20mmを目安に適切な大きさで掲載する必要があります。紙面デザインの関係でスペースが限られる場合でも、最低一辺15mmは確保しましょう。

(4)QRコードの周りの余白が少ない

チラシのQRコードの周りの余白がないと読み取りがうまく行われず、想定していたほどの反響を得られない原因になってしまいます。余白は白黒(濃淡)の境界線をはっきりさせる機能を担っているためです。

QRコードを確実に読み取れる状態にするためには、必ず余白をつけてチラシに配置しましょう。余白の幅は、QRコードを生成する際に自動で設定されるもので十分です。紙面デザインの関係上どうしても余白を削る場合は、各辺2mm以上は余白を残すようにしましょう。

(5)QRコードが近すぎて誤認識する

チラシのQRコードを2つ以上隙間なく配置すると、読み取りの際に複数のQRコードがカメラの視界に入ってしまい、誤認識が起こって、訪問を促したかったサイトに誘導できないことがあります。

複数のQRコードを一つの紙面に掲載する場合は、QRコードリーダーに1つしか映らない程度の距離を保ってQRコードを配置すると誤認識を防ぐことができます。近い位置に置く必要がある場合でも、最低QRコード1個分はスペースを空けましょう。

(6)用紙の光沢が強く、反射して読み込めない

QRコード付きチラシをコート紙といった光沢が強い紙で印刷した場合、QRコード部分に光が反射してうまく読み取ることができないケースがあります。

光の反射による読み取り不備を防ぐために、QRコード付きチラシを制作する際はマットコートや上質紙に印刷することをおすすめします。デザインの都合でコート紙を使用する場合は、QRコードを読み取れるかどうか印刷した後に必ず確認しましょう。

【コラム】QRコード付きチラシの作り方

QRコード付きチラシは、3つの手順で作成することができます。
(1)QRコードにしたいURLを用意する
(2)QRコードを専用サイトで作成する
(3)QRコードを原稿に挿入する

URLをQRコードに変換する専用サイトは「QRコード 作成 サイト」で検索すると見つけられます。なお、QRコードにするURLは、チラシ経由のサイトアクセス数を計測できるようにパラメーター付きURLにしておくと、チラシの効果測定に役立ちます。

QRコード作成サイトによっては、QRコードの中にアイコンを入れることも可能です。アイコンを入れるとチラシ読者は何のQRコードかひと目で認識できるため、どんな情報が得られるか想像しやすくなりターゲットの期待を高めることができます。

2.QRコード付きチラシの反響を上げる4つのコツ

QRコード付きチラシを作る際に、QRコードをより読み取ってもらう、またはQRコードによって広告効果を上げるためのコツを4つご紹介します。

(1)URL作成:効果測定できる仕組みを設定する

QRコードに変換するURLにチラシからのアクセス数を測定できる仕組みを設定しておくと、チラシの効果を数字で客観的に把握することができます。

効果測定ツールは使いやすい初心者ユーザー向けのものから、サイトにアクセスした人の行動を細かく解析する専門的なものまであります。以下に、代表的なサービス2つをご紹介します。

クルクルマネージャー
アクセス解析をオンにした状態でQRコードを作成すると、チラシ経由でサイトにアクセスしたユーザー数を把握できます。

*出典:クルクルマネージャー|QRコード作成|QRの解析|クーポン発行 無料|商用利用可

Googleアナリティクス
Googleアナリティクスでは、QRコード付きチラシ経由のアクセス数に加えて、チラシ経由で申し込みまで進んだ数や他のアクセスルートなど、サイトのアクセスに関する情報を網羅的に把握することができます。

まずURLのパラメーターを作り、パラメーター付きのURLをQRコード無料生成サイトなどで作ると計測が可能になります。

*出典:Googleアナリティクス|アナリティクス

*出典:Googleアナリティクス|Campaign URL Builder

(2)導線設計:QRコード以外の導線も作っておく

QRコード付きチラシを作成する場合は、QRコードを掲載するだけでなくサイトURLや電話、FAXなどQRコード以外の導線も作っておきましょう。QRコード以外のアクセス方法のほうが、ユーザーが行動を起こしやすいケースがあるためです。

例えば、高年齢のユーザーはスマートフォンによるQRコード読み取りよりも電話やFAXの方が慣れていて使いやすく感じている場合があります。そのため、お年寄り向けのチラシを配布する場合はQRコードよりも電話やFAXの方が反響の割合が高くなることがあるでしょう。

導線の傾向はユーザーにより傾向が分かれるため、以下の(1)~ (4)をチラシに入れることにより様々な層を囲い込むようにしましょう。

(1)電話番号…全ユーザー向け、高年層向け
(2)FAX番号…全ユーザー向け、高年層向け
(3)QRコード…スマートフォン・タブレットユーザー向け、若年層〜中年層向け
(4)メールアドレス…パソコン、スマートフォン・タブレットユーザー向け、若年層~中年層向け

(3)デザイン:QRコードを活かしたデザインを行う

チラシのQRコードを思わず読み取ってしまいたくなるようなチラシデザインにすることで、チラシの効果を上げることができます。例えば、以下のように情報を最小限にするデザインがあてはまります。



QRコードの中にアイコンを入れる、QRコードの色を変えるなど、QRコードそのもののデザインを変更する手も有効ですが、QRコードの役割はあくまで読み取るものであるためデザイン性よりも「濃淡がはっきりしている」「十分な余白がある」などチラシ読者にとって不備がないことを優先しましょう。

(4)文言:QRコードへ誘導する言葉を添える

QRコード付きチラシを作る際は、QRコードの近くに「簡単WEBお申し込みはこちら」や「今すぐアクセス」などユーザーの行動を促す文言を付け加えましょう。QRコードのリンク先にどのような情報が掲載されているかが事前に分かると、ユーザーの安心感につながります。また、文言を付けておけばQRコードからのアクセスに慣れていないユーザーでもQRコードを見て何をすれば良いか分かります。

なお、文言がQRコードに近づきすぎると読み取りが難しくなるため、QRコードから少し離して矢印や吹き出しを付けて説明すると良いです。

【コラム】QRコード付きチラシの成功事例

当社が関わったチラシの中でも、QRコードからの反響率が特に高かった「家計簿見直し隊」の例をご紹介します。このチラシは、折込当日のアクセス全体のうち、QRコードからのアクセスが54.84%と半数以上を占めました。また、Webの無料診断へ進んだ人のうち78.38%が、QRコードからサイトへアクセスした人でした。

QRコード付きチラシの反響を上げるために工夫したことは、主に4つです。まず、QRコードは表と裏に大きめに配置。そしてQRコード付近に「今すぐアクセス!」「無料診断はこちらから」などアクションを促す言葉を掲載しました。他の情報は多く載せすぎないようにします。さらにQRコードの設置だけではなくURLを記載したり検索窓にキーワードを入れたりして、WEBへの導線を複数設けるようにしました。

3.まとめ

QRコード付きチラシで失敗する原因は主にQRコードの読み取りに関するものですが、ユーザーにとって読み取りやすいように工夫すれば問題ありません。QRコード付きチラシで多くの反響を得るためには、効果測定の仕組みを設定し、デザインの工夫やQRコード以外の導線を増やすなどチラシ全体の改善が大切です。まずはユーザーの目線でアクセスしたくなる導線を作り、効果測定の結果を定期的に反映させていきましょう。

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