どんなに有名な講演者が出演しても、質の高いセミナーを開催しても、参加者が来てくれなければ意味がありません。「集客力の高いセミナーチラシを作りたいけれど、どうすればいいか分からない」とお悩みの方も多いはずです。
この記事では、汎用的に使えるテンプレートを3つご用意しました。また、セミナーチラシの活用シーンや集客効果を上げる6つの作成ポイントを解説しています。さらに、セミナーチラシの配布計画についてもご紹介しています。
1.【無料テンプレート】セミナー用チラシ3選
以下では、「講演会」「ビジネスセミナー」「マネーセミナー」の3種のセミナーに関して、チラシのテンプレートをご用意しました。それぞれの活用シーンや活用ポイントも併せてご紹介していきます。
・ビジネスセミナー
・マネーセミナー
講演会
講演会チラシのテンプレートをご用意しました。講演会の告知や参加者募集を行う際にご活用ください。
▼講演会チラシのテンプレート
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このテンプレートのポイントは、講演者の写真と名前が大きく配置されている点と、チラシを手にした人の目に留まりやすくするために「講演会」の文字が白に、文字の背景が黒になっている点です。また、FAXのお申し込み記入欄もあり、幅広い年齢層に対応しています。
講演会用のチラシは、読み手に講演者や講演内容に興味をもってもらい、講演会に来場してもらうことが大事です。そのために、講演者の写真はできるだけ明るい表情のものを使用し、プロフィール欄には経歴を詳細に紹介しましょう。講演内容の紹介は、ターゲットを想定しながら分かりやすく記載し、「その話の先が知りたい」と思える表現を心がけることが必要です。
ビジネスセミナー
以下は、ビジネスセミナー用のチラシのテンプレートです。創業セミナーやマーケティングセミナーなどのビジネスセミナーを開催する際にご活用ください。
▼ビジネスセミナーチラシのテンプレート
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このテンプレートのポイントは、講演のテーマや内容を記載できるスペースが広く設けられている点です。セミナータイトルは、ビジネス感を出すために青色ベースとしています。
ビジネスセミナーチラシに使うキービジュアルは、受講している様子をイメージしやすい写真や、ターゲットが自分の状況とセミナー内容の重なりを感じることができる写真をおすすめします。ターゲットが知りたい情報はセミナーのテーマや話の概要ですので、セミナーが2部に渡って開催される場合も、それぞれの部のテーマや講師の情報をしっかり記載しましょう。
マネーセミナー
以下は、マネーセミナーチラシのテンプレートです。相続税や投資などお金に関係するセミナーを開催する際にご活用ください。
▼マネーセミナーチラシのテンプレート
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このテンプレートは、「お年寄り」と「街の風景」のイラストを使って、日常的なイメージがある点がポイントです。また「初心者のための」というフレーズで、講座の難易度を下げた印象を与え、セミナー参加の後押しをします。
マネーセミナーの場合、専門的で難しい講座という印象がありますので、親近感を与えるイラストややわらかい雰囲気の色を使い、「気軽に参加できる」デザインを演出しましょう。また、アクセスMAPを載せればターゲットは来場のイメージを持ち、知っている場所ならより参加の意欲を高めてくれるでしょう。
【コラム】ダウンロードできるテンプレサイト集
セミナーチラシは、テンプレートダウンロードサイトを活用すれば経費削減もでき、時間をかけずにお好みのチラシを作成することができます。
以下では、セミナーチラシのテンプレートがダウンロードできるサイトを2つ紹介します。サイトの特徴についてもまとめましたので、ぜひ参考にして下さい。
パワポン
*出典:パワポン|無料でデザイン!パワーポイントのチラシテンプレート(2021年6月21日)
パワポンは事務用品が明日届くことで有名な「アスクル」が運営しているサイトです。テンプレートはパワーポイントで編集可能で、ダウンロード可能なテンプレート数は1,520点(2021年06月22日時点)で、全て無料でダウンロード可能です。用途や業種、印刷サイズ別に分類されているので目的のテンプレートを探しやすくなっています。また、おしゃれでかわいらしいテンプレートも多く、チラシを作る方にはおすすめのサイトです。
ラクスルオンラインデザイン
*出典:ラクスル|オンラインデザイン(2021年6月22日)
ラクスルオンラインデザインは、プロのデザイナーが作成したクオリティの高いテンプレートを無料で使うことができます。テンプレートは商品、業種、用紙、色、キーワードなど、さまざまな条件で絞り込むことができます。作成したデザインは「マイデザイン」としてオンライ上で保存されます。そのまま印刷発注を考えている方におすすめです。
2.セミナー用チラシの作成のポイント6つ
セミナー用チラシで集客を上げるためには、チラシ作成時に押さえておきたい6つのポイントを意識しましょう。ここからは、6つのポイントについて詳しく解説していきます。
(2)セミナー概要と合わせたキービジュアルを選ぶ
(3)ターゲットを明確に示す
(4)参加するメリットを伝える
(5)セミナーの基本情報を必ず記載する
(6)明快な申し込み導線をつける
(1)セミナー概要と講師プロフィール欄を充実させる
セミナーチラシの作成のポイントは「セミナー概要」「講師プロフィール」を充実させることです。そうすることでセミナー主催者側のメッセージが読み手に伝わり、参加への動機につながるからです。
セミナー概要は、「どのようなテーマに沿って話をするのか」、「なぜそのセミナーを今行うのか」を中心に記載する必要があります。読み手はまずセミナーがどのような内容なのかに興味を持つからです。そしてセミナーの内容や目的を理解した後に、自分にとっての必要性を判断します。チラシを作成する時はセミナーの内容を正確にわかりやすく伝えることを心掛けましょう。
講師プロフィールは、経歴を詳細に紹介しましょう。読み手は講師の経歴を見て、どんな知識やスキルを身に付けられるか判断します。また、本人の顔写真を載せることで人となりが伝わり、事前に親近感をもってセミナーに参加してもらえるでしょう。
(2)セミナー概要と合わせたキービジュアルを選ぶ
セミナーチラシで効果を上げるためには、セミナー概要を直感的にイメージできるキービジュアルを選ぶ必要があります。一瞬でメッセージが伝わるキービジュアルを選ぶことで、どんなセミナーなのかじっくりチラシを読んでもらうことができます。以下の「講演会テンプレート」のようにチラシの中に「講師会」という文字と「講演者の写真」を大きく配置すれば、多くの方に講演会チラシだと認識してもらえます。
▼講演会テンプレート
キービジュアルとして使用する写真は、出来るだけ画質の高いものを選びましょう。また、写真素材サイトを活用し、セミナー内容に合ったキーワードで検索すれば、イメージに近いキービジュアルを見つけることができます。以下は商用利用可能な写真サイトとして代表的な「写真AC」です。
▼写真AC
*出典:写真AC(2021年6月21日)
(3)ターゲットを明確に示す
セミナーチラシは、誰に向けたセミナーなのかターゲットを明確に示すことが大切です。集客のためにはターゲットを設定せず多くの方に訴求することが近道のように感じますが、読み手は誰向けのセミナーなのか分からないと「このセミナーは自分に関係ない」と判断してしまいます。読み手に「自分に関係があるセミナー」と感じてもらうには、ターゲットの性別、年齢、職業、業界、地域、性格、目的などを整理し、具体的なフレーズで示すことが必要です。そうすることで、読み手は自分に向けられた言葉として受け止めやすく、チラシを隅々まで読んでもらうことができます。
以下は、ターゲットを明確に示した例文です。キャッチフレーズを考える際の参考にしてください。
▼ターゲットを明確に示したキャッチフレーズの例文
・独立を考えている30代若手社員
・年金に不安を抱える50代夫婦必見
(4)参加するメリットを伝える
セミナーチラシには、「参加したら何が習得できるのか」「セミナー参加が具体的にどのように役に立つのか」など参加するメリットを必ず記載しましょう。そうすることで、チラシ読者の参加意欲をより高めることができます。
以下は、参加メリットの具体的なフレーズ例です。メリットを洗い出す際の参考にしてください。
▼参加メリットの例
・有名講師に会える・直接質問ができる
・別業種の方と交流できる
(5)セミナーの基本情報を必ず記載する
セミナーのチラシには必ず基本情報を記載しなければなりません。チラシを見てセミナーに興味を持った人は、日時や会場の情報から「参加できるかどうか」を判断するためです。
▼セミナー基本情報
・開催場所(会場)
・アクセス(住所、MAP)
・参加費用
・定員
・申込方法
・主催者情報(連絡先)
上記以外にも、「当日の持ち物」「タイムスケジュール」「会場MAP」なども必要があれば記載してください。
(6)明快な申し込み導線をつける
最後に、セミナーに興味を持った人がお手軽に申し込みできるように、チラシに明快な申し込み導線をつけましょう。もし導線が不明瞭であれば、申し込みの期限や方法が分からず読み手は迷ってしまいます。セミナーに興味を持った人も参加を諦めてしまうかもしれません。
そのため、以下の全ての申し込み導線を分かりやすく載せることをおすすめします。
▼申し込み導線
・FAX番号
・申し込み用e-mailアドレス
・申し込み用URL
・申し込み用QRコード
なお、FAXによる申し込みもいまだに多くあります。FAX申し込み用の記入欄をつくっておけば、そのままチラシをFAXしてもらえて申し込み数アップにつながります。
【コラム】セミナー用チラシの配布計画
セミナーチラシは配布計画にこだわることがポイントです。広域にチラシを配布すれば反響は出やすいですが、コストは上がってしまいます。コストを抑えながら最大の成果を出すには、セミナーのターゲットを明確にし、属性を絞った配布計画をつくることが必要です。
効率的にチラシを配布するためには「男性人口30代が多いエリア」や、「就業者が多いエリア」、「高齢者が多いエリア」など、ターゲットとなる属性が多く居住する地域を狙いましょう。
以下は、当社が提供しているポスティング・オリコミ・プランナー(POP)でターゲティング配布計画をした一例です。配布エリア設定を検討する際に参考にしてください。
▼POPプラニング例
ポスティングで港区麻布十番を中心に3㎞商圏で設定した場合、配布部数は122,400部になります。「男性人口30~40歳」で属性を設定すると49,400部に絞ることができます。カテゴリは最大5つまで、配布地域は2~10㎞まで選択が可能です。(2021年6月21日)
*参考:ポスティング・オリコミ・プランナー|配布計画
3.まとめ
セミナーチラシを作成するときは、ご紹介したテンプレートと6つのポイントを押さえておいてください。無料のテンプレートを活用しながら、多くの参加者を集めることが出来るチラシ作りを目指しましょう。
なお、この記事では「セミナー」に特化したチラシ作成テクニックを中心に紹介しました。
POPin’では、チラシ広告初心者の方でデザイン作成やチラシ配布の方法について広く知りたい方のために、以下のような記事を用意しています。ぜひご覧ください。
▼「ポスティング・オリコミ・プランニング・インストラクター」内の初心者向け記事
(1) デザインの一番基本となる、レイアウトの決め方を知る記事
(2) タイトル・キャッチコピーの作り方を知る記事
(3) チラシに使うイラスト素材の探し方を知る記事
(4) フォントの選び方を知る記事
(5) 厚さ・紙質などチラシに使う用紙の選び方を知る記事
(6) おしゃれなチラシの作り方を知る記事
(1)ポスティング、新聞折込、新聞以外への折込、デジタルチラシ・・等手法の特徴を知る記事
(2)ポスティングのやり方・コツを知る記事
(3)折込広告のやり方・コツを知る記事