美容室チラシテンプレート3選｜新規集客できるチラシの作り方も

1. 無料テンプレート｜美容室チラシ3選

美容室のチラシを自分で作るのは難しいと思っている方に、無料でダウンロードできるテンプレートをご紹介します。使い勝手のよいオープンチラシとキャンペーンチラシ、そして手書き風チラシの3点をご用意しました。テンプレートは文字や写真を変えるだけでご自分のお店のチラシが簡単にできる便利なツールです。ぜひ、ご活用ください。

（1）オープンチラシ

美容室の新規オープンの告知には、チラシの活用が有効です。開店日のお知らせと特典のアピールで、まずは一度足を運んでもらう仕掛けをしましょう。

▼オープンチラシのテンプレート
※画像をクリックしてダウンロードしてください。

美容室のオープンチラシのポイントは、日付、オープン記念価格の提案です。このチラシでは、美容院での1コマをイメージした写真を使用しました。家族での来店を狙い、小中高生の金額を明記しています。

こちらのチラシでは「20％OFF」の表記とキャンペーン期間を赤地に白抜きにし、割引後の金額を赤字にしました。料金表のメニューはあれもこれも詰め込まず、特におすすめの数点に絞るほうが目立ちます。また、オーガニックヘアサロンのイメージに合う、ほんわかしたタイプのモデルの写真を使いました。

（2）キャンペーンチラシ

美容室のイベント、例えば開店〇周年記念、シーズンごとのキャンペーンなどを行うときは、チラシを使うことをおすすめします。お客様が新規で来店後、リピーターになる方もいれば、2度目の来店がないお客様がいるかもしれません。そのようなお客様にもう一度振り向いてもらうためにも、キャンペーンチラシで集客を狙いたいところです。 

▼キャンペーンチラシのテンプレート
※画像をクリックしてダウンロードしてください。

 
このチラシでは新規のお客様、既存のお客様関係なく、チラシを手にした方が特典を受けられる作りにしました。autumnキャンペーンなので秋らしい色合いにしていますが、季節に応じて色合いや写真、文字を変えれば何通りも作れるので、ご活用ください。

【コラム】美容室チラシには手書き風も効果的

美容室のチラシではビジュアルが重視され、モデルの写真が大きく使われることがよくあります。その美容室で、写真のモデルのようなヘアスタイルに変身するイメージをお客様に持ってもらうのが狙いです。

手書き風チラシのデザインや作り方については、「手書きチラシのデザイン見本9選！失敗しない作り方・手順も解説」で詳しく解説しています。また、手書きに自信がない場合は、手書き風のフォント（書体）を使用するのがおすすめです。「効果が出るチラシのフォントとは？おすすめフォントも紹介」で手書き風フォントを紹介しているので、合わせてご覧ください。

また、ヘアスタイル、カットの様子、店内などの写真を複数載せたり、イラストを用いたりするとチラシがポップになります。洗練された雰囲気より、お店の楽しさ、温かさを重視するお客様にターゲットを絞る手段と言えるでしょう。

▼手書き風チラシの例

このチラシでは手書き風文字を使用して、シンプルに仕上げました。モデルも地図もイラストを使いアットホームな雰囲気を出しています。店主の思いや、お客様のコメントを追加してもいいでしょう。その際も手書き風文字は効果的です。

2.ダウンロードできるテンプレサイト集3選

チラシを初めて作る、デザインに自信がないという方に美容室チラシのテンプレートサイトを3つご紹介します。テンプレートを利用すればどなたでも簡単にチラシ作成可能です。

テンプレートにはダウンロードして作成して自分で印刷会社を探すと、オンライン上で作成して指定された印刷会社で印刷するタイプの2種類あります。以下、無料で使いやすいテンプレートを3社紹介します。

▼美容室チラシのテンプレートサイト

（1）パワポン
パワポンはパワーポイントで作るチラシテンプレートを掲載しています。美容室関連のテンプレートは40数件と数は多くないのですが、探しやすいのがポイントです。テンプレートは無料で無制限にダウンロードできます。チラシ作りが初めての方でも、解説に沿って画像やコピーを編集する3ステップで本格的なチラシが簡単にできるお助けサイトです。QRコードも無料で作れます。テンプレートの利用にあたってはアスクルのネット印刷「パプリ」会員ID（登録無料）が必要です。

出典：パワポン｜美容でつかえるチラシテンプレート（2021年10月15日）

（2）PIXTA（ピクスタ）
写真素材・動画の素材サイトのPIXTAが提供するチラシテンプレートです。美容室関連のテンプレートは約130件あります。メニュー表、オープンチラシ、シーズンごとのキャンペーンなど、美容室・ヘアサロンで必要な内容を網羅しています。テンプレートは無料でダウンロード可能です。パワーポイント画面で写真や言葉を変えるだけでチラシを作ることができます。ただし、画像をそのまま使用したい場合は購入が必要です。ひと月に3枚以上購入するなら定額制がおすすめです。

※出典：PIXTA｜美容室（美容院・ヘアサロン）向けチラシテンプレート　（2021年10月15日）

（3）クイックデザイン
クイックデザインは、パソコンが苦手な人でもデザインできるように開発されたツールです。提供するテンプレートは20件弱と他社に比べて数は少ないのですが、一つのデザインで色違い、サイズ違いを展開しています。チラシに加え、名刺、ショップカード、パンフレット、金券まで作ることができます。ページのトップにカスタマーサポートセンターの電話番号を掲載しているので、テンプレートを初めて使う方にも安心。オンライン上で作成し、印刷はネット印刷「キングプリンターズ」利用が必須です。

※出典：クイックデザイン｜美容室・エステサロンのチラシ（2021年10月15日）

3.美容室チラシ作成のポイント7つ

数ある美容室の中から読者の目に留まり、自店を選んでもらうためにチラシ作成ポイントを7つご紹介します。

▼美容室チラシ作成のポイント

（1）ターゲットを明確にする

美容室のチラシを作るうえで最も重要なことが、ターゲットを絞ることです。そうすることでキャッチコピーや店舗のアピールポイントも伝わりやすくなります。「流行のヘアカラーにしたい20～30代」、「手早くきれいに白髪染めをしたい40代」など、大まかなくくりで構いません。チラシを手にした人に、「私のこと」と思ってもらえるよう、呼びかけたい人を明確にしましょう。

なかには幼児から年配の方まで幅広い世代に対応しているお店もあるかもしれません。しかし、誰でもＯＫなお店は「私でなくてもいい」のです。幅広い世代向けなら、「ご家族で」と明記することをおすすめします。

（2）興味を引くキャッチコピーを設定する

店舗の長所やターゲットの悩みの解決になるフレーズを決めましょう。よいキャッチコピーが浮かべば苦労はしないと嘆く方が多いかもしれません。しかし、日々お客様と接しているからこそ、どのような希望や悩みがあるのか分かるのではないでしょうか。その点をピンポイントでキャッチコピーにしてみると、思い浮かべたお客様に呼びかけるようなキャッチコピーが浮かんでくると思います。

たとえば、「違和感のない外国人風ヘアカラーならお任せ」、「自宅でもサロンのスタイルをキープできる技、教えます」、「あなたのなりたいヘアスタイルをあきらめないで」、「白髪のサイクルが早くなったとお悩みの方へ」など、お客様の悩みを想定してみてください。

（3）目に止まるデザインを選ぶ

数あるチラシの中から自店のチラシを手にしてもらうためには、「！」と思わせるデザインが重要です。
デザインに自信がなくても、上記で紹介したテンプレートを活用すれば、インパクトのあるチラシを作ることができます。

チラシに写真を掲載する場合は必ずターゲットに合ったものを選びましょう。特に世代の選択は大事です。外国人風ヘアカラーなら20代～30代、白髪染なら40代～50代というようにターゲットと写真にズレがないように気をつけてみてください。

（4）スタッフや店内の雰囲気が分かる写真を載せる

チラシには店内、スタッフ、施術風景の写真を載せましょう。初めて行くお店がどのような雰囲気か分かると、お客様は安心します。店内はシックで落ち着いているのか、明るくポップな感じなのか。スタッフは女性が多いのか、男性が多いのか、年代はどんな感じなのか。写真を載せることで親近感がわくでしょう。このお店の雰囲気がいいな、このスタッフに施術してもらいたいと思ってもらえたら、来店のきっかけになります。

（5）店舗の基本情報を掲載する

来店への不安を和らげるために店舗の基本情報は必ず掲載しましょう。

▼基本情報

まず、美容室で提供するサービスやメニュー表を載せましょう。料金が分からないと来店の動機が生まれません。費用感に納得して来店していただくことが大切です。次に当たり前すぎるかもしれませんが、基本情報を正確に掲載することもとても重要です。営業時間（最終受付時間も明記）、定休日、電話番号、地図・アクセス方法に間違いがないか、必ず確認してください。

連絡先は電話に加えて、FAX番号、メールアドレス、URL、QRコードなど、あらゆる方法を載せておくのが親切。世代を問わずQRコードからアクセスするのが得意な人がいれば、ガラケーだからメールアドレスを知りたいという人もいるでしょう。電話番号の掲載だけでは受け付けがお店の営業時間に限られてしまいます。お客様が予約をしたいと思う瞬間を逃さないように、連絡手段は複数提案するのが鉄則です。

（6）クーポンや期間限定のキャンペーン情報を掲載する

美容室のチラシを有効活用するためには、クーポンや期間限定キャンペーンを載せましょう。チラシ持参で〇〇％オフ、ヘッドスパ無料、ヘアケアグッズプレゼントなど、お客様にメリットを提案して来店を促します。期限を設けることでその特典を逃したくないという心理に働きかけることができます。

期間はひと月程度の余裕を持たせるのが親切。興味はあるけれど「美容室に行ったばかり」というお客様が来店するチャンスが生まれます。また掲載する期間は日付、曜日が間違いないか念を入れてチェックしてください。

（7）お客様の声を掲載する

第三者の声を載せることでお店に対する不安を軽減するために、常連のお客様の声を掲載しましょう。ただ「満足した」「よかった」という感想ではなく、具体的にどの点に満足したのか、よいと感じたのかを入れるとよいでしょう。たとえば「最初から最後まで1人のスタイリストが担当してくれたので安心感がありました」「自宅でのヘアケアを教えていただいたので、スタイルをキープしています」「オーガニックカラーだから肌が弱い私でも大丈夫」などが挙げられます。心地よく感じた気持ちだったり、ヘアスタイルや施術内容に満足したり、生の声を紹介してください。顔写真付きならより説得力があります。

【コラム】美容室チラシの配布計画

美容室チラシの集客効果を高めるためには、配布計画をしっかり練ることが重要です。配布計画とは、「いつ」「どのエリアに」「何枚」「どのような手段で」配布するかということ。お店が望むターゲットを絞った配布計画を立てることで、同じ予算で集客率を上げることができるのです。配布エリアは国勢調査などのデータを使って調べることができます。「理美容サービスの支出金額が多いエリア」、「女性人口40～50歳が多いエリア」など、ターゲットとなる属性が多く居住する地域にピンポイントで配布しましょう。

チラシの配布方法には、主に新聞折込、ポスティング、同梱媒体（地域情報誌への挟み込み）の3案があり、それぞれに得意とする条件があります。お店のオープン告知や期間限定クーポンなど日にちの制限がある場合、お店周辺や学区など地域設定の制限がある場合は、それぞれに対応可能な新聞折込やポスティングが使いやすいでしょう。また、チラシのターゲットが「中高年層」の場合は新聞折込、「若年層」の場合はポスティングというように、媒体の特性を活かして使い分けることをおすすめします。

以下は当社が提供しているポスティング・オリコミ・プランナー（POP）でターゲティング配布計画をした一例です。配布エリア設定を検討する際に参考にしてください。

▼POPプラニング例

新聞折込で「東京都港区麻布十番」を中心3㎞商圏で設定した場合、「理美容サービス」「女性人口40～50歳」で属性を設定すると配布部数は23,450部になります。カテゴリは最大5つまで、配布地域は2～10㎞まで選択が可能です。（2021年10月15日）
＊参考：ポスティング・オリコミ・プランナー｜配布計画

3.まとめ

美容室のチラシは内容を改善しながら継続していくことで反応が高くなっていきます。テンプレートの使い方を覚えれば、日付やキャンペーン内容などを変えながらご自身でチラシを作り続けることができます。また、プロに作成を依頼する場合でも、ご自身で考えたデザインのラフを提案できれば、より効果的なチラシを作ることができるでしょう。

なお、この記事では「美容室チラシ」に特化したコツを紹介しました。ポスティング・オリコミ・プランナー（Popin’）では、チラシ作成初心者向けに以下のような記事をご用意しています。他の業種にも利用できるので、合わせてご覧ください。

▼「ポスティング・オリコミ・プランニング・インストラクター（Popin’）」内の初心者向け記事