効果的なチラシの配布方法9選│最適な配布方法の選び方は?

チラシを配布する際、「どんな配布方法があるのか」「どのように配布方法を選べばよいのか」など悩まれている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、チラシの配布方法に悩む方のために、ターゲットにチラシを届ける方法を紹介しています。また、宣伝する商材に合ったチラシ配布方法の選び方について解説しています。

1.集客に効果的なチラシの配布方法9選

チラシを配布方法にはさまざまな種類があり、それぞれの特性を理解した上で配布方法を選ぶことが集客効果を高めるポイントです。ターゲットに効果的にチラシを届けることが、新規客の獲得とリピート客の確保につながります。下記に9つの配布方法を挙げ、それぞれの手法の活用シーンや特徴、自店舗で実施するかの見極めポイントを説明します。

配布方法概要メリットデメリット予算目安
新聞折込チラシ新聞を購読している家庭のポストや玄関口にチラシを新聞に挟み込みして配布する・地域単位で配布地域を選べる
・一日で不特定多数に配布できる
・高齢者層、ファミリー層、高所得者層にアプローチできる
・新聞を購読していないとアプローチできない
・若年層の新聞購読率が低い
1枚あたり3~10円
※配布地域によって異なる
ポスティング各家庭のポストにチラシを投函する・町丁目単位で配布地域を選べる
・幅広い層にアプローチができる
・集合住宅、事業所などのセグメントが可能
・投函不可の住宅やマンションには配布できない
・配布期間が数日~数週間掛かる
・配布できない地域がある
1件あたり3~7円
※配布地域によって異なる
フリーペーパー折込地域情報誌にチラシを挟み込んでポスティングまたは店舗やラックに設置する・媒体特性でターゲティングが可能
・定期的に見てもらえる
・媒体で配布日が限られる
・納品締め切りが早め
1枚あたり3~10円
※媒体社ごとに異なる
タウンメール日本郵便が提供しているDM配達サービスで、宛名なしの郵便物を郵便配達員各家庭のポストを投函する・町丁目単位で配布地域を選べる
・到達率が高い
・幅広い層にアプローチができる
・日本郵便が定めた形状や記載の印刷物が必要
・配布期間は約5日掛かる
・配布コストが高い
1通あたり57円(25gまで)
ダイレクトメール個人、法人宛に直接チラシを郵送する・ターゲットに直接アピールできる

 

・宛名データが必要
・時間とコストが掛かる
・住所変更などで届かない場合がある
1通あたり80円~
※封書
街頭配布店舗周辺や人通りが多い駅周辺などの場所でチラシをターゲットに直接手渡す・スタッフの目視による判断でセグメントが可能
・チラシと一緒にサンプルなどを配布できる
・チラシだけだとあまり受け取ってもらえないスタッフ1名につき時間あたり3,000~5,000円
※管理含む
同封同梱配布定期的に郵送されるカタログや購入された商品一緒にチラシを配布する・閲読率が高い
・ターゲット層が明確で購入意欲が高い
・チラシと一緒にサンプルなどを配布できる
・配布コストが高い
・媒体ごとに審査基準があり、配布できないことがある
1枚あたり6~25円
※媒体によって異なる
イベント配布イベント来場者に商材を訴求するチラシを配布する・ターゲット層にリーチできる・出展料やスタッフ人件費などが掛かる0円※別途出展コストが発生
店頭設置チラシを自店の店頭に設置して持ち帰ってもらう・興味関心のある人に手に取ってもらえる・リーチ数が少ない
・チラシを持ち帰ってもらう特典が必要
無料

次に、それぞれの配布方法において向いている告知、活用されている業種、配布する方法などについて解説します。

(1)新聞折込チラシ

新聞折込チラシは、商圏を定めやすい業種の商品やサービスの期間限定情報や特売情報、新規オープンなどの告知に向いています。スーパー、衣料品、家電などの小売業やサービス業など幅広い業種で活用されています。例えば、スーパーの場合は、平日と週末の集客を狙って火曜日と土曜日の2回チラシを配布しています。配布方法は折込会社に配布依頼をすると最適な折込日や配布地域の相談に乗ってもらえます。以下は、ご自身でチラシを用意して折込会社に配布を依頼する場合の工程で、折込を入れたい日の約1週間前には申し込みが必要となるのが一般的です。

(2)ポスティング

ポスティングは、商圏を定めやすい業種の商品やサービスの期間限定情報やイベント告知に向いています。ポスティングがよく活用されている業種は、不動産、住宅、飲食店、学習塾、美容室、スポーツジムなどです例えば、住宅見学会のイベントの場合は、週末の集客を狙って平日にポスティングをします。

ポスティングの配布方法は、自身で配布するかポスティング会社に配布を依頼するか、のいずれかです。以下は、ご自身でチラシを用意してポスティング会社に配布を依頼する場合の工程の一例です。ポスティング開始日の約10日前には申し込みが必要となるのが一般的です。

短期間で大量に配布をしたい方や投函不可などのトラブルをできるだけ避けたい方は、ポスティング会社に依頼することをおすすめします。

ポスティングの配布トラブルについては記事「ポスティングは違法?トラブルを避けるコツも紹介」で詳しく解説しています。

(3)フリーペーパー折込

フリーペーパーは、地域に特化した業種の商品やサービスの告知やイベント情報の告知に向いています。飲食店、美容室、エステなどの業種で活用されています。例えば、飲食店の場合は、フリーペーパーの発行日に合わせて新メニューやキャンペーンの告知をします。どのフリーペーパーに折込するかは、フリーペーパーごとに読者層が異なるため、ターゲット層に合ったフリーペーパーを選ぶことが配布効果を高めるポイントです。

フリーペーパー折込を配布依頼するときは、発行元か広告代理店に相談します。以下は、チラシをご自身で用意して、配布を依頼する場合の工程の一例で、フリーペーパーの発行日の約1週間前には申し込みをしましょう。

(4)タウンメール

タウンメールは、地域を定めやすい業種の商品やサービスの告知に向いています。行政やオープン告知など全戸配布をしたい際に活用されています。例えば、小売店のオープン時に半径2㎞商圏の全戸に町丁目単位で配布ができます。また、広域に大量に配布したい場合は、「タウンプラス」というサービスもあります。配布を依頼するには、最寄りの管轄郵便局で相談に乗ってもらえます。以下は依頼から配布までの工程一例です。

日本郵便が定めた形状や記載の印刷物が必要なため、チラシを作成する前に確認しましょう。以下は、日本郵便が定めるサイズと記載例です。

*参考:日本郵便│配達地域指定郵便物 

(5)ダイレクトメール

ダイレクトメールは、見込み客への購入やリピート購入を促す告知に向いています。業種は自動車ディーラー、住宅関連、通信販売、エステなどで活用されています。ダイレクトメールは定期的に情報を届けることで、接触回数を増やし、その結果として購入や来店につなげることができます。例えば、自動車ディーラーのイベント案内が複数回届くことで、興味関心を持った読者に、週末に行ってみようかなと思ってもらえます。

配布方法は、郵便局のゆうメール、ヤマト運輸のクロネコDM便が一般的で、自身で直接配布会社に依頼するか、DM発送代行会社に依頼することができます。以下は、チラシなどを用意してDM発送代行会社に依頼する場合の工程一例です。

大量に配布したい場合は、DM発送代行会社に依頼すると、封入封緘などの付帯業務まで対応してくれます。また、配布会社と大口契約をしているDM発送代行会社であれば、発送数によってはトータルで費用を抑えることもできます。

(6)街頭配布

街頭配布は、新規オープンや新商品・サービスの告知に向いています。ターゲットが限定される業種や商圏を定めやすい業種で活用されています。例えば、美容室のオープン宣伝の場合、最寄りの駅前や商店街などの歩行者が多い場所でターゲットにチラシを手渡しします。配布方法は、ご自身で配るか配布専門会社に依頼します。以下は、チラシをご自身で用意して配布専門会社に依頼する場合の工程一例です。申し込みは配布スタッフの確保に時間が掛かることがあるので2~3週間前には申し込みが必要です。

注意点は、街頭で配布するには、道路使用許可申請などの手続きが必要になります。また、配布の成果を高めるには、配布スタッフのスキルが必要です。

(7)同封同梱配布

同封同梱配布は、比較的高額な商品・サービスの告知に向いています。通販、エステ、金融、通信教育、旅行などの業種で活用されています。例えば、百貨店が会員向けに送る会報誌には、通販や保険などのチラシが同封されて届けられます。配布効果を高めるポイントは、ターゲット属性に合った購入意欲の高い会員のいる媒体を選ぶことです。

配布するには発行元か専門代理店に依頼すると手配してもらえます。以下は、ご自身でチラシを用意して、専門代理店に依頼する場合の工程一例で、媒体選定などに時間が掛かるため1カ月程度前に申し込みをすることをおすすめします。

(8)イベント配布

イベント配布は、イベント来場者に合わせた商品やサービスの告知に向いています。例えば、キャンプギアを宣伝する場合は、アウトドアイベントに出展をしてチラシを配布するといったケースです。配布数は、イベントの集客数に左右されるため、できるだけ集客の多いイベントでの実施をおすすめします。

配布方法は、自社で開催したイベントや他社が主催するイベントでの手渡しや商品に同梱するなどです。チラシの部数は、イベントの規模で変わりますが1,000部程度が目安となります。

(9)店頭設置

店頭設置は、新しい商品やサービスの告知に向いています。手に取ってもらった人は興味関心があり来店につながる可能性が高くなります。住宅見学会場、飲食店、美容室、整体院、保険、旅行代理店などの業種で活用されています。例えば、住宅会社で建設中の現場にチラシケースを設置することで興味関心の高い見込み客の獲得が期待できます。

チラシを店頭に設置する場合、そのまま置くのではなく、専用のラックやスタンドを利用するのがおすすめです。チラシが用意できれば直ぐに設置することができます。注意点は、チラシはご自身で管理しなければいけないので、定期的に追加などのメンテナンスが必要となります。

【コラム】新聞販売店のポスティングサービス

新聞の購読率が年々減少する中で、地域ごとに新聞販売店が配達するポスティングサービスが増えています。地域に根付いた新聞販売店がポスティングをすることで、短期期間での配達や投函トラブルの回避なども期待できます。以下は日本新聞協会が提供している「新聞販売店によるポスティングサービス」が閲覧できるサイトです。

*参考:日本新聞折込協会(J-NOA)│新聞販売店によるポスティングサービス

配布部数、折込との併用などの配布条件、配布日数、配布期間など配布地域や条件で検索すると各媒体資料がダウンロードできますので、ポスティングをする際の参考にしてください。

静岡県では、静岡オリコミが提供している、新聞読者以外向けポスティング「オリポス」とマンション・アパート向けポスティング「みなポス」のサービスがあります。「オリポス」は折込と併用することでリーチ率を高めることが期待できます。また、投函不可などの配布メンテナンスをしているので、安心して依頼することができます。

*参考:静岡オリコミ│静岡ターゲティングポスティング(2022年8月17日)

2.宣伝する商材に合ったチラシ配布方法の選び方

宣伝する商品・サービスのチラシの配布方法は、ターゲット層を決めた上で、より多くのターゲットに届く配布方法を選ぶことがポイントです。集客方法によっては、ターゲットに届きづらいケースがあり、期待した効果が得られないからです。下記に一例として、若年層とシニア層、ファミリー層をターゲットとした際の新規集客とリピート集客に向いている配布方法をまとめました。

ケース

新規集客

リピート集客

若年層を集客街頭配布、ポスティング、フリーペーパー折込、店頭設置フリーペーパー折込、ダイレクトメール
シニア層を集客新聞折込チラシ、ポスティング、同封同梱配布新聞折込チラシ、ダイレクトメール
ファミリー層を集客新聞折込チラシ、ポスティング、フリーペーパー折込、イベント配布ポスティング、ダイレクトメール

また、チラシを配布する際は、チラシ持参の特典やクーポンを付けることで効果測定にもつながるため、費用対効果を検証しながら改善を図っていくこともできます。

ここからは、ターゲット層を集客するそれぞれのケース別に、集客方法別に期待できる効果と向いている商材について見ていきましょう。

(1)若年層を集客するケース

チラシ配布で若年層を集客するためには、若年層がターゲットの媒体や若年層のセグメント配布が可能な以下では、配布方法それぞれの期待できる効果や向いている商材についてまとめました。

●フリーペーパー
・若年層向けのフリーペーパーであれば、購読層である若年層にチラシを見てもらえる
・向いている商材:美容室、エステ、化粧品、飲食店など

●ポスティング
・若年層が多く居住している地域に配布すると、アプローチできる確率が上がる
・向いている商材:若年層向けの美容室、エステなど

●街頭配布
・配布スタッフの判断で、若年層をメインに配布できる
・向いている商材:美容室、飲食店などオープン告知など

●店舗設置
・興味がある方に手に取ってもらえ、口コミ効果も期待できる
・向いている商材:飲食店の新メニューや化粧品の新商品など

チラシには、若年層の利用率が高いSNSのアカウントを掲載して、予約などのコミュニケーションを取れるようにしておきましましょう。

(2)シニア層を集客するケース

チラシ配布でシニア層を集客するためには、シニア層の購読率が高い新聞への折込を中心に告知することをおすすめします。以下は、年代別の新聞折込広告到達率を示した図です。折込チラシの到達率は、60~74歳の男女とも、他年代と比べて高い結果になっています。

*参考:日本新聞折込広告業協会│新聞折込広告到達状況/新聞折込の接触頻度

向いている商材は、シニア層向けの通販や金融保険商品、リフォームのキャンペーン、旅行、介護関連、フィットネスクラブの募集などです。

また、シニア層は紙媒体への馴染みが深いため、ダイレクトメールの反響も期待できます。向いている商材は、健康食品やリフォームのキャンペーン、国内旅行のツアー募集などの高額商品です。

(3)ファミリー層を集客するケース

ファミリー層を集客するためのチラシ配布は、ファミリー層を対象とした地域情報誌や特売情報に敏感な主婦層に届けられる、新聞折込チラシ、町丁目で配布が指定できるポスティングをおすすめします。以下では、配布方法それぞれの期待できる効果や向いている商材について説明します。

●フリーペーパー
・ファミリー層向けのフリーペーパーであれば、購読層であるファミリー層にチラシを見てもらえる
・向いている商材:ファミリー向けイベント、学習塾の募集など●新聞折込チラシ
・子育て世代が多く居住している新興住宅地などに配布すると、アプローチできる確率が上がる
・向いている商材:ファミリー向けイベント、新車・中古車販売など●ポスティング
・ファミリー層が多く居住している集合住宅に配布すると、アプローチできる確率が上がる
・向いている商材:住宅会社の完成見学会、リサイクルのキャンペーンなど

ファミリー層向けのチラシには、ファミリー層の写真やイラストやお客さんの声などを掲載すると、ターゲットに安心感を与えることができます。

また、ポスティング実施時の具体例として、当社が提供しているポスティング・オリコミ・プランナー(POP)を使えば、指定した属性が多く居住するエリアにチラシを配布することができます。ファミリー層をターゲットとした商材を宣伝する際は、「夫婦と6歳未満の子供からなる世帯」や「幼児・小学生の塾、習い事、予備校等 (教育)」、「子供用洋服 (衣類)」など、ターゲットとなる属性が多く居住する地域を優先的に配布することで高い効果が見込まれます。

▼ポスティング・オリコミ・プランナー(POP)を使ったファミリー層向け商材のポスティングの配布計画一例

*参考:ポスティング・オリコミ・プランナー|トップページ(2022年8月3日)

3.まとめ

チラシを活用して新規客の獲得とリピート客の確保をするには、最適な配布方法を選ぶことがポイントです。チラシを配布するにはさまざまな手法があり、それぞれの特性を理解した上で、より多くのターゲット層にチラシが届く配布方法を選びましょう。

PoPin’では、チラシ広告初心者の方で、もっと概要寄りのデザイン作成やチラシ配布の方法について知りたい方のために、以下のような記事を用意しています。ぜひご覧ください。

▼「ポスティング・オリコミ・プランニング・インストラクター」内の初心者向け記事

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