ポスティングとは?成果を出すためにやるべきケースや失敗しないコツ!

自宅のポストに入っているチラシで慣れ親しんでいる方も多いポスティング。しかし、広告手法としてのポスティングがはたして本当に有効な施策なのか分からない方も多いのではないでしょうか。

すべてのケースでポスティングが有効な施策となる訳ではなく、ケースバイケースで成果につながりやすいかを見極め、有効である場合に適切に実施することが重要です。

この記事では、ポスティングについての概要やメリット・デメリットなどの基礎知識を解説します。また、ポスティングに向いている業種や新聞折込との違いについてもご紹介しています。

目次

1.ポスティングとは?

ポスティングとは広告宣伝の一種です。まずは、ポスティングがよく使われるシーンや実施時の手法などの概要について説明します。

販促物をポストに直接投函する広告手法

ポスティングとは、宣伝のための販促物を各家庭のポストに直接投函する広告手法を指します。町丁目ごとに配布エリアを指定でき、主にチラシやパンフレットなどの紙媒体を投函します。自社や自店で新規オープンや新商品の発売、季節のキャンペーンなど宣伝したい理由があり、それを希望するエリアにだけ宣伝するにはポスティングが有効となります。具体的に、実施するタイミングは以下のような場合が挙げられます。

▼ポスティングで宣伝するタイミング

・店舗の新規オープン、リニューアル時
・新商品発売時
・割引やプレゼントなどのキャンペーン実施時
・従業員の求人

ポスティングは、配布する地域を絞り込めるという特徴があり、例えば自店の近隣にだけへの配布や、子供のいる世帯が多い地域だけへの配布が可能であるため、店舗近隣への宣伝が効果的な飲食店や学習塾、美容室などの実際の店舗を構えている業種と相性が良い手法と言えます。ポスティングに向いている業種については「3.ポスティングに向いている業種の特徴とは?」で詳しく解説しています。

ポスティング実施の流れ

ポスティングを業者に依頼して実施するにはどういった手順で進むのか、上記の図で全体的な流れを示しています。各工程での対応内容を下記表にまとめました。

工程

対応内容

(1)ポスティング会社の選定チラシを配布するポスティング会社を決めます。
(2)ポスティング会社へ連絡ポスティング会社へコンタクトを取ります。
(3)ポスティング会社と打合せどのような内容でポスティングを実施するのか打合せを行います。
(4)ターゲットの選定どのような人にチラシを見て欲しいのかを決めます。
(5)チラシデータの作成ターゲットにメリットを感じていただける内容のチラシデータを作成します。(自社・自店もしくは外注で作成します。)
(6)配布地域の選定ターゲットが居住している比率の高いエリアを調べ、チラシを配布する地域を決めます。
(7)配布部数の決定配布地域の特徴や自社・自店の目標、予算との兼ね合いを考え、配布するチラシの部数を決めます。
(8)配布日程の決定配布が効果的な曜日などを考え、チラシの配布を実施する日程を決めます。
(9)チラシの印刷ネット印刷や近隣の印刷会社に発注し、チラシを印刷します。(配布予定数+予備)
(10)チラシの納品印刷したチラシをポスティング会社指定の場所へ納品します。(自ら持ち込むか宅配業者などに依頼する。)
(11)ポスティング実施ここまでの配布計画に基づきポスティングが実施されます。

ポスティング実施にあたり「ターゲットの選定」から「配布日程の決定」までの項目は特に効果を左右する重要なポイントになります。

ポスティングにまつわるよくあるQ&A

(1)ポスティングはどこに配布する?

配布したい地域の各住戸のポストへ直接投函するという形で配布します。配布方法は大きく分けて2つの方法があります。

【1】軒並み配布:配布エリアの配布可能なポストへ配布します
【2】選別配布:戸建てやマンションのみ、学生が多い地域などを選別して配布します

(2)ポスティングは誰が配布する?

自社・自店スタッフで自ら配布するか、ポスティング業者に依頼して配布してもらいます。配布するチラシが何千枚・何万枚とあるようでしたら、配布に相当な時間を要しますのでポスティング業者に依頼すると良いでしょう。

(3)ポスティングの配布先はどうやって決まる?

軒並み配布の場合は特に配布先の選定をしませんが、選択配布の場合は「配布物をこういった方に見てもらいたい」というターゲット設定をし、そのターゲットが多く居住しているエリアを洗い出して配布先を決めます。こういった場合はポスティング業者に依頼することで分かりやすく対応していただけます。

(4)ポスティングは何枚くらい配布する?

配布枚数に明確な基準はありませんが、獲得したい反響数とポスティングにおける反響率から算出すると良いでしょう。単純に多くの枚数を配布することも1つの手段ですが、大量に配布すれば効果が出るというものでもありません。また少量でも効果は見込めません。ターゲットが存在する配布エリアを設定し、その世帯数を調べることで適切な配布枚数の目安が導きだせますが、ポスティングの反響率は一般的に0.01%~0.3%と言われていますので、良い場合でも1,000枚配布して3件の反響という状況です。これぐらいの反響数が欲しいという観点から配布枚数を考えることは有効な手段であると言えます。

(5)ポスティングの費用はどれくらい?

軒並み配布の場合は一般的に3円から6円、選択配布の場合は5円から10円と言われています。単純ですがこれに配布枚数を掛ければポスティング費用を算出することができます。しかしここで言うポスティング費用は言い換えれば配布費用のことだけを意味しており、実際には配布物(ここではチラシ)の印刷代や、そのデザインを外注すればデザイン費がプラスされます。

(6)ポスティングと新聞折込の違いとは?

ポスティングと新聞折込は、ターゲットに対して販促物を届ける方法に違いがあります。ポスティングはポストに直接投函したもの、新聞折込は新聞に挟み込まれた状態で投函したもの。どちらもチラシ類を配布するため、混同されやすいですが、投函方法や特徴が異なります。以下の表で、ポスティングと新聞折込の違いを比較しています。

ポスティング

新聞折込

投函方法・チラシを直接ポストに投函する・チラシを新聞に挟み込んで投函する
特徴・新聞購読者世帯以外にも投函できる
・町丁目単位で配布エリアを設定できる
・若年層にも届けられる
・新聞に挟まれている媒体として信頼感がある
・年配層、高所得者層、ファミリー層、主婦層に届けられる
活用
シーン
・不動産会社の見学会等イベント
・美容室の開業、リニューアル
・飲食店の新メニュー、キャンペーン
・学習塾の新規生徒募集 など
・食料品店やスーパーの特売セール
・家電、家具店のキャンペーン
・車販売店の新車販売やイベント
・リフォーム店の商品サービス紹介

※新聞折込のメリット・デメリットについて詳しくは→「折込チラシとは?メリットや費用相場、ポスティングとの違いを解説!

2.ポスティングのメリット・デメリット

ポスティングは、比較的手軽な広告手法として幅広い企業・店舗で活用されています。実施するメリットがあるのでよく使われる一方で、デメリットもいくつか存在します。ここでは、ポスティングのメリットとデメリットについて詳しく解説します。

ポスティングのメリット5つ

ポスティングのメリットは次の大きく5つ。それぞれのメリットを得るための方法や得られる効果について見ていきましょう。

(1)ターゲットに効率的に届けられる

ポスティングのメリットは、ターゲットに宣伝したいメッセージを効率的に届けられることです。ここで言うターゲットとは自社・自店舗の製品やサービスを求めている人を指します。

ポスティングは配布エリアを町丁目単位で細かく設定できます。そのため、ターゲットが多く居住するエリアに対してピンポイントに配布でき、効果が見込めない世帯への配布を減らすことができます。以下は、効率的に配布するためにエリアを限定する場合の一例です。

▼エリア設定の具体例

・店舗から半径2km以内の住戸
・30代~50代の女性が居住する住戸
・夫婦共働きの住戸

ポスティング実施後には効果を測定し、反響が高い・低いエリアを把握することで、次回実施時の反響率を高められます。配布後10日前後で結果が出るため、マス広告(TVCM、ラジオCM、新聞広告、雑誌広告など)やWeb広告に比べると比較的短期間のうちに効果を把握できます。

費用対効果を重視していて、ターゲット選定や適切な配布計画により反響を高めたいはこちらをご覧ください。「ポスティングのターゲット選定と反響を高める配布計画とは?

(2)販促物の自由度が高い

ポスティングのさらなるメリットは、ポストに投函する販促物の自由度が高い点です。1枚もののチラシの他にも、パンフレット試供品ノベルティー複数枚のチラシを入れ込んだ封筒などが挙げられます。ターゲットに届けたいメッセージは、販促物自体の形態の自由度が高ければ、その分伝え方の幅も広がります。以下は、チラシ以外の販促物の一例です。

▼販促物の一例

・イベントのロゴ入りポケットティッシュ
・問い合わせ用の電話番号が記載されたマグネット
・催事案内と商品カタログが入った封書

商品のターゲット層や施策の目的などに応じて、販促物は決められます。商品情報やメッセージをしっかり伝えたい場合はある程度の情報量を掲載できるチラシやリーフレット、認知を目的とする場合はポケットティッシュ、といったように使い分けできます。商品や伝えたいメッセージに応じて工夫することによって、ターゲットにより刺さる販促物となります。

(3)手間やコストが少なく始めやすい

ポスティングのメリットには、マス広告に比べると手間が少なく安価に実施できる点も挙げられます。ポスティングは、施策の仕組み自体がシンプルで、配布物さえ用意できれば自分たちですぐに始められます。また、配布業者に依頼する場合であっても、サイズ・エリアによって配布単価が決まるため、予算調整がしやすい点も実施しやすい要因と言えるでしょう。

▼A4・両面印刷・カラーのチラシを1万部ポスティングする場合の費用相場

印刷費:1万5,000円~3万円程度(ネットプリントを想定)
配布費用:4万円~7万円程度(1部あたり4~7円)

なお、配布費用については、住戸が密集している都心周辺では安くなりやすく、一方で都心から離れるほど高くなりやすい傾向があります。

(4)リーチ数を確保しやすい

ポスティングは、ターゲットへのリーチ数を確保しやすいというメリットがあります。ここで言うリーチ数とは、チラシを読んでもらえた数と考えていただけると良いでしょう。

ある程度狭い範囲で商圏が成立している場合には、ポスティングならではの特性が生き、Web広告やテレビCMよりも届けられる数が多くなるケースがほとんどです。特にWeb広告の場合は、広告の内容を見てもらうために検索上位表示やバナー表示されるための競争が発生します。ポスティングでは、見てもらうための他の広告コンテンツとの競争も発生しづらく、目に触れやすいと言えます。

(5)効果測定を実施しやすい

ポスティングはメリットとして、配布後10日前後で反響率の結果が出るので、新聞雑誌、TVCM、ラジオといったマス広告に比べて効果測定をしやすい点が挙げられます。また、各回の課題や良かった点も把握しやすく、PDCAを回しやすい広告手法と言えます。

ポスティングにおける効果測定とは、ポスティング後にどれくらい反応があったか検証することを指します。精度が高い効果測定を実施するためには、チラシへの仕掛けが必要です。例えば、クーポンにどの回の施策なのかを認識できる番号を記載しておく、計測機能付きのQRコードを付ける、といった工夫をすると良いでしょう。

ポスティングの効果測定は効果測定をして終わりではありません。思うような結果にならなかった場合など、次にどうしていくかが重要になります。ポスティングの効果測定のやり方や反響率を高める方法についてくわしくお知りになりたい方はこちらをご覧ください。「チラシの反響率は?反響率を高めるチラシ作成と配布計画のポイントを解説

ポスティングのデメリット2つ

ポスティングのデメリットとして、エリア選定の失敗とクレームのリスクが挙げられます。それぞれの理由や影響について見ていきましょう。

(1)エリア選定を誤ると効果が出づらい

ポスティングのデメリットは、配布エリアの選定を誤ると効果が出づらい点です。これは、ターゲット層が少ないエリアに配布してしまったためです。一般的にポスティングの反響率は0.1~0.3%前後と言われており、配布エリアを誤った場合、反響率が相場の0.1~0.3%よりも下回る可能性があります。そのため、ポスティングにおける配布エリア選定は重要で、戦略的に検討する必要があります。

ポスティングの効果を高めるためには配布エリアの選定が必須です。どのように選定したら良いか判断が難しい方はこちらをご覧ください。「エリアマーケティングとは?|無料で使えるマーケティングツール4選

(2)クレームを受けることがある

ポスティングのもう一つのデメリットは、投函先の住人やマンションの管理人からクレームを受ける可能性があることです。クレームの理由は主にチラシの投函の仕方ポスティング拒否世帯への配布が挙げられます。以下はクレームの一例です。

▼ポスティングによるクレームの一例

・汚れたチラシを投函しないでほしい
・空き部屋のポストに投函するのを辞めてほしい
・夜間に配布しないでほしい
・次回から投函しないでほしい

なお、ポスティング自体はよほど悪質な迷惑行為が認められなければ違法ではありせん。ただし、「チラシ配布禁止」といったステッカーを貼ってある住戸にポスティングすると、その後のクレーム対応に多くの時間と労力が必要となります。そのため、そもそも配布お断りのアピールをしている住戸には投函しないのがベストでしょう。

ポスティングのクレームにはいくつかの種類があり、それぞれに対処方法も異なってきます。クレームによる影響リスクを軽減したい方はこちらをご覧ください。「ポスティングのクレームと対策|クレームの出にくい業者を選ぶコツは?

3.ポスティングに向いている業種の特徴とは?

ここまでは、ポスティングの概要やメリット・デメリットについて解説してきました。ここではポスティングに向いている業種について具体例や向いている理由をご紹介します。

商圏を定めやすい

ポスティングは、商圏を定めやすい業種の商品やサービスの宣伝に向いています。なぜなら、ポスティングのメリットである特定のエリアに限定して販促できる点を最大限に生かせるためです。商圏を定めやすい業種とは、見込み顧客の生活圏を把握しやすい事業と言えます。具体的には以下の業種が挙げられます。

▼商圏を定めやすい業種

・飲食店
・習い事
・美容室
・ネイルサロン
・スポーツジム

これらの店舗の見込み顧客に対しては、マス広告やWeb広告単体よりも、ポスティングを軸とした広告手法がおすすめです。

配布エリアをGISで絞りやすい

ポスティングに向いている業種には、GISによって配布エリアを絞りやすいといった特徴もあります。GISとはさまざまなデータを管理できる地理情報システムのことです。具体的には、総務省が実施する国勢調査や家計調査などの統計調査のデータを地図上に反映できます。GISに反映された統計調査のデータから、ターゲット層に合致する人物像が多く居住するエリアを調べられるため、効率的にポスティングできると言えます。以下は、GISで配布エリアを絞りやすい業種の一例です。

▼GISで配布エリアを絞りやすい業種

・不動産
・学習塾
・介護施設

不動産や学習塾などの業種は、ターゲットの年収や世帯構成などの条件が明確に固まっているケースがほとんどです。そして、GISはエリアごとに条件に適合する世帯数を抽出できるため、配布エリアを決める上で役立ちます。一方で、そもそも商材のターゲットが曖昧である場合は、GISで抽出すべき条件を定めることから始める必要があります。これは複数回ポスティングを実施して都度反響を測定し、エリアやターゲットを施策の度に改善することによって精度を上げられます。

【コラム】ポスティングの効果が出にくい業種とは?

ポスティングの効果が出にくい業種には、ターゲットの属性が幅広い商圏が全国規模商材がニッチでターゲットの母数が少な過ぎる、といった傾向があります。具体的には、テーマパークや百貨店、全国規模の通信販売など。そもそも、ポスティングの特長は、見込みの度合いが高い顧客に対して、効率的に「刈り取り」の宣伝をできることです。この特長を生かすためには、ターゲットの属性が明確であることがポイントとなります。

ここではターゲット属性を絞りこんで、配布プランニングが行える当社提供のポスティング・オリコミ・プランナー(POP)について詳しく解説した記事をご紹介します。「減らそうムダ配布。ポスティング・オリコミ・プランナー(POP)でターゲットチラシ広告を簡単Web発注

4.ポスティング業者の選び方

ポスティング実施の際、ポスティング業者へ依頼する場合に、どこへ頼んでも結果が同じになるというわけではありません。ここでは自社・自店にとって有益なポスティング業者を選ぶときに押さえるべきポイントをご紹介します。

ポスティング費用が適切か

ポスティングの費用は配布1枚当たりの単価×配布枚数で決まってきます。ポスティングを依頼する側としてみれば安い方が当然良いのですが、安すぎる料金を提示する業者には思わぬ落とし穴があるかもしれません。一般的にポスティングの費用相場は1枚あたり3円~7円ほどと言われています。配布エリアや配布条件により料金は異なってきますが、この金額を大幅に下回ったり上回ったりする料金を提示される場合は、他のポスティング業者を検討された方がよいかもしれません。

地域の特徴を把握しているか

ポスティング業者が配布したい地域の特徴を把握しているかどうかも押さえておきたいポイントです。例えばこの地域には「未就学児のいる世帯が多い」や「年収1,000万円以上の富裕層は少ない」など、どの地域にどのような属性の人が居住しているのかを把握していると、配布エリアについての最適なアドバイスをもらえるため、反響率を高める効果的な配布が期待できます。

ポスティング依頼者側からの「こういう人にチラシを見てもらいたい」を基に効果的な配布地域や配布枚数などを提案できる業者をおすすめします。

配布の管理体制がしっかりしているか

ポスティングにおいてチラシ等の投函が正しく行われているかどうかを管理・監視していることもポイントです。管理・監視ができていない場合、配布禁止のマンションに投函してしまったり、意図的にチラシを投棄してしまったり、とクレームの発生やポスティング効果の低下が懸念されます。以下の内容が該当するか参考にしてみて下さい。

▼配布の管理・監視ができているポスティング業者

・GPSを使用して配布スタッフの位置情報を確認している
→決められたエリアにきちんと配布されているのか確認

・配布をチェックする担当者がいる
→配布漏れ、はみ出し、二重投函、置き忘れ、破棄、配布禁止物件への投函などを確認

・配布完了後の報告がある
→チラシの残数や細かなことでも報告する体制が整っている

5.ポスティングを活用するときのコツ

ポスティングを活用する際には、適切な配布計画が必要となります。その中でも以下の3つのコツを押さえることで反響率アップが期待できます。

(1)「なぜポスティングをするのか」を明確にする

ポスティングを実施する際に目的をはっきりと決めることが重要です。例えば、自社自店の商品サービスの認知拡大なのか、売上・集客向上なのか、どういう理由でポスティングを実施するのかを明確にすることにより、その後の目標数値の設定やチラシなど配布物のデザインの方向性、ターゲットの選定などが分かりやすくなります。さらには配布エリアや配布枚数などにも関わります。

大げさではなく、ポスティング実施の成否は目的の設定により大きく左右されます。

目的の設定がうまくいかない場合や、どのような効果があるのか「目的の明確化」についてもっと詳しくお知りになりたい方は、こちらの記事「目的が明確でないチラシは絶対に失敗する!失敗回避をSMACで解説」をご参照下さい。

(2)ターゲットがいるエリアに配布する

自社・自店で設定したターゲットが多く存在するエリアに絞って配布することで費用対効果が高まります。配布エリアの特徴を把握し、ターゲットの存在の有無を確認することで配布に適切なエリアかどうかを判別できます。ターゲットを確認するための代表的なシステムとしてGISシステム(地理情報システム)があります。GISは国勢調査の結果に基づき、人口や世帯数、年齢・性別、居住形態、年収別など多種多様のデータを視覚的に確認することができます。こういったシステムを導入しているポスティング会社に配布を依頼すれば、ムダなく効果的な配布が可能となります。

(3)配布物(チラシなど)のデザインを工夫する

ターゲットの目に留まるようチラシなど配布物のデザインは工夫を施すことが大事です。ターゲットのもとに届いたチラシが一瞬で捨てられてしまうことは決して珍しくありません。人は目にした情報が自分にとって必要かどうかを1秒にも満たない短い時間の中で判断できるそうです。そのためターゲットの興味を引く工夫として、レイアウトや色遣いなど基本的な構成はもちろん、イラストや写真を効果的に配置したり、クーポンをつけたりして目に留まるよう気を配る必要があります。またロゴやキャッチコピーをつけることも有効です。ターゲットがどういった内容に興味を示すのかを想定し、さまざまな工夫を施すことでポスティングの効果を高めることにつながるでしょう。

6.まとめ

ポスティングとは、販促物を直接ポストに投函する広告手法を指します。新聞折込と混同されることがありますが、投函方法や広告媒体としての特徴が異なります。ポスティングにはメリットとデメリットが両方とも存在し、見込める効果やリスクなどについて理解した上で実施を検討するのが良いでしょう。

なお、この記事では「ポスティングとは」という基本的な内容を紹介しましたが、チラシ広告初心者の方で、もっと概要寄りのデザイン作成やチラシ配布の方法について知りたい方のために、下のような記事を用意しています。ぜひご覧ください。

▼「ポスティング・オリコミ・プランニング・インストラクター」内の初心者向け記事

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